最近増えている友達親子をご存知ですか?
「子どもと対等な関係でいたい」と思う親子関係のことです。
この記事では、友達親子とはどんなものなのか、一般的な特徴を紹介します。
理想の親子関係とする人も多い友達親子ですが、実は気をつけて欲しいデメリットもまとめているので参考にしてください。
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友達親子の特徴は?
友達親子は、特別変わった親子関係でもなく、友達のような関係がすべてダメなわけでもありません。
友達親子についてどんなものなのか、一般的な特徴を紹介します。
友達親子とは?どんな関係?
友達親子は、親と子が対等なのでとても気楽です。
親が権威的ではなく、対等な立場で子どもに接する親子関係です。
どちらが偉くて、どちらが偉くないといった関係ではなく、なんでも話し合えるのも特徴です。
ただし、子どもが小さいうちはそれでもいいかもしれませんが、成長するにしたがって「嫌われたくない」気持ちが強いほうが弱い立場になってしまいます。
友達と違って、ケンカをしても離れることができないのが親子です。
子どもが小・中校生くらいになると対等な立場は難しくなってくるでしょう。
どんな親子が友達親子?
具体的には、下記のような親子を友達親子といいます。
- 思春期を過ぎてもペアルックを着て一緒に買い物をする親子
- 思春期を過ぎてもディズニーランドや旅行などにも一緒に行く親子
- 隠し事はせず、恋愛関係の相談までし合う親子
- 友人関係のトラブルなども相談し合う親子
- 「お母さん」「ママ」などではなく下の名前やあだ名で呼び合う親子
- 母親が子どもの友達にやきもちを焼く親子
- TwitterなどのSNSをフォローし合う親子
- 服を何でもシェアしている親子
同じような立場でお互いのモノや情報を何でも共有していたいと思うような関係が多いようです。
「友達親子」が理想の人はどのくらい?
博報堂生活総研が2020年におこなった生活定点の調査によると「友達のような親子関係が良いと思う」と答えた人の割合は31%。
前回(2018年)の調査より約4ポイント上昇し、増加傾向にあります。
また、女子高生の約5人に1人は「母と親友・友達感覚」と答えている調査結果もあります。
友達親子は増えている傾向にあり、肯定的に捉えている親子も一定数いるといえるでしょう。
親との距離感が近いほうが、客観的にみて仲の良い親子だと感じる人も多くいるのではないでしょうか。
実際、自分の親とも友達のように仲良しだったから自分の子どもともそうありたい親もいるようです。
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理想的な親子……!?友達親子のメリット
親も子も友達のような親子関係が理想だと思う方もいるでしょう。
友達親子のメリットとして挙げられるものに、「何でも話し合える」「距離感が近い」「対等でお互いに自由を尊重」があります。
一つずつ紹介します。
何でも話し合える
友達親子最大のメリットが、何でも話し合えることです。
毎日の出来事を気軽に話せる間柄であることはとても大切です。
例えば、いじめや友達関係のこじれなどを隠蔽することなく、親になんでも報告・相談してくれるので大人としても対策しやすいでしょう。
子どもが落ち込んでいるときもその原因がわかりやすく、さりげなくフォローを入れてあげることができます。
親として最大の難関である反抗期を乗り越えやすく、また、人間関係のトラブルを解決しやすい傾向があります。
距離感が近い
友達親子は、一緒に外出や趣味を分かち合って過ごせるので家族の時間も充実します。
早い子だと小学生低学年から「友達と遊びに行くから」といって親の同行なしに公園に行ったり、中学生くらいになるとクリスマスは友達とパーティをしたり、外出しがちになります。
一方、友達親子は家族の予定を優先するので、クリスマスなどのイベントも家族との思い出になります。
たまには、喧嘩やいざこざがあっても疎遠にならずに歳を重ねても仲良く助け合って過ごせるメリットがあります。
対等でお互いに自由を尊重
子どもを権威的に支配せず、意志を尊重し、頭ごなしに叱りつけたりしないのは子どもにとって理想的な関係です。
親自身もいつでも正しい威厳のある立場でいるより、自分の自由を大事にし、時には子どもを頼るほうが楽だと感じることもあります。
仕事や趣味を優先し、大人の大変さに対して理解してほしいと子どもを頼ることもあるでしょう。
対等でお互いに自由を尊重し合える関係は、ある程度お互いが大人になり、お互いが納得できている場合には大きなメリットになります。
友達親子で大丈夫?デメリットは
理想の親子関係だと感じている人も多く、メリットもある友達親子ですが、デメリットはないのでしょうか。
弊害や問題はあるのか、よくある不安や疑問もまとめて紹介します。
子離れ、親離れできず、共依存の関係になることも
友達親子は、子離れや親離れが難しく、共依存の関係になることがあります。
一見、ただ仲良しなようで、「親友なんだから何でも話しなさい」などと親が子を自分の支配下に置いてコントロールしがちなことも。
ほかにも、子どもが親離れできず、自分のしたいことを抑えてしまうこともあります。
親が子どもにとって一番仲の良い友達でいたいと思うあまり、子どもの友達を良く思わないなんてことも……。
また、そのような関係が長く続くと、友達よりも一緒にいて居心地が良い親子関係になり、子離れできない親と、親離れできない子になり、お互いに依存してしまいます。
いつでも子どものことを知っていたい気持ちはもちろんわかりますが、親が知らない子どもの世界や友達との関係などは、子どもの成長に必要な時間です。
叱れない、けじめがつかない
子どもがやってはならないことをしたときに、威厳やけじめをつけて厳しく叱れないのも、友達親子のデメリットです。
友達親子の母親が思う「何でも話し合える間柄になりたい」のは「子どもには嫌われたくない」気持ちの現れかもしれません。
「子どもと対等」と主張しているのも、親としての責任逃れの可能性もあります。
子どもが親を尊敬できなくなってしまった場合、親の言うことを聞かないようになるリスクもあります。
子どもが無理に大人化
親が子どもと対等でいたいと思うあまり、無理に子どもが大人化させられているケースもあります。
子どもは、本当はもっと親に甘えたいのに、親のために必死に耐えている可能性も考えるようにしましょう。
そうでない場合でも、子どもは自分がしっかりしなければという思いが強く、周囲に頼ることが苦手になるなど、さまざまなつまずきが出てくるリスクがあります。
親に怒られ慣れていないため、社会に出てから打たれ弱いまま大人になってしまった人もいるでしょう。
大人になってから、友達親子のデメリットが見えてくることもあります。
まとめ:適度な距離感を保つのが大切
友達のようにフランクに話せ、仲の良い関係を続けられるのはステキなことです。
友達親子はメリットも多く憧れる人も多い親子関係かもしれませんが、親は親としての責任や立場があり、適度な距離感を持つのも大切です。
大人になり切れていない親が、友達親子を目指すとデメリットが多いでしょう。
デメリットがあることを理解しつつ、適度な距離感と威厳をもって、友達親子のいいところを取り入れていけるといいですね。
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