夏の暑い日は、室内遊びで子どもと上手に時間を過ごしたいものです。
体を動かしたい子どもたちも、興味深い室内遊びのアイデアがあれば、すっかり夢中になってしまうに違いありません。
この記事では、季節感を楽しめる涼しげな室内遊びをご紹介します。
ひんやりとしたものや、涼感のあるものを使った室内遊びなら、外の暑さを気にせずに思いきり遊べて、子どもも大人も安心です。
ぜひ子どもと一緒に、おうちのなかで涼しく夏を楽しみましょう。
夏野菜のスタンプ
- 【使うもの】
- 夏野菜(ヘタでも良い)
- 新聞紙
- 画用紙
- 紙皿(絵の具の色の数だけ用意する)
- 絵の具(いくつか色があると楽しい)
- キッチンペーパー
- 【作り方】
- 夏野菜を切る。さまざまなスタンプの形ができるように切るとおもしろい
- 紙皿に絵の具を出し、軽く濡らしたキッチンペーパーをかぶせる
- キッチンペーパーの上に野菜の切り口を乗せ、スタンプにして、画用紙に押す
夏野菜の切り口を利用した、シンプルなスタンプ遊びです。
野菜をさまざまな切り方で切り、模様をいろいろ出すと楽しいでしょう。
もし「野菜がもったいない!」と感じるようであれば、料理のときに切り落としたヘタをスタンプにしてみてください。
少し大きな子なら、ヘタを落とすところから始めるのもおすすめです。
氷でお絵かき
- 【使うもの】
- 水(適量)
- 絵の具または食紅
- 製氷皿
- ストロー
- 画用紙
- 【遊び方】
- 製氷皿に水を入れ、さまざまな色の絵の具や食紅を溶き色水を作る
- ストローを短く切り、製氷皿の一つひとつに刺してから、冷凍庫で凍らせる
- 凍ったら、ストローを持って製氷皿から取り出す
- 溶け出す氷絵の具を使って、画用紙にお絵かきをする
氷の絵の具は、氷が溶けてくるにしたがって、画用紙に絵の具が付く仕組みです。
なかなか溶けないのも、どんどん溶けてきてしまうのも、子どもにとっては楽しみでしょう。
スライム(ホウ砂なし)
- 【使うもの】
- 洗濯のり、もしくは水のり(PVAタイプのもの)(120ml)
- お湯(120ml)
- 重曹(大さじ1)
- コンタクトの洗浄液(大さじ1くらい。好みで量を調節してください)
- なかに入れたいもの(ビーズ、食紅など)
- 空き容器などの入れ物
- 【作り方】
- 容器に、お湯とのりを入れる
- 重曹を入れ、よくかき混ぜる
- ビーズ、食紅などを入れる(何も入れない場合、次へ)
- コンタクト洗浄液を入れ、よくかき混ぜる
子どもたちはたいていスライムが好きです。
この方法なら、ホウ砂がなくてもスライムが作れます。
コンタクト洗浄液は、入れすぎるとすぐに固くなるため、よくかき混ぜながら量を調節しましょう。
寒天遊び
- 【使うもの】
- 粉末寒天(2g)
- 水(500ml)
- 食紅(好きな色で良い)
- 牛乳パックなどの空き容器
- 【作り方】
- 水に、粉末寒天を入れて溶かす(溶け残りがあってもOK)
- 600wの電子レンジで、3分温める
- 食紅を適量入れてよく混ぜる
- 空き容器に入れ、冷やして固める
寒天は容器の形に固まるほか、固まったものを出して切り分けて好きな形にすることもでき、ごっこ遊びにも使えます。
さまざまな形の容器を用意しておくのがおすすめです。
手触りもひんやりとして、暑さをやわらげてくれるでしょう。
小さい子どもは誤飲に注意してください。
色水遊び
- 【使うもの】
- さまざまな草花(色水の材料。花だけでなく葉や茎も使えます)
- ビニール袋(破れにくいもの)
- 空き容器(ペットボトル、紙コップなど、色水を入れるもの)
- 水(適量)
- 【作り方】
- ビニール袋に水と、素材となる草花を入れて、手でもむ
- できた色水を容器に入れて楽しむ
原材料の草花によって、さまざまな色水ができます。
朝顔、ホウセンカ、ツユクサなどの植物がおすすめです。
色のついた花弁などは、ビニール袋でも色が出やすいですが、色の出にくいもの、葉や茎などはすり鉢を使うとスムーズでしょう。
おはじき遊び
- 【使うもの】
- おはじき
- 【遊び方】
- 重ならないよう、おはじきを並べる
- じゃんけんなどで順番を決める
- 自分のとりたいおはじきと、そのおはじきに当てるおはじきを決める
- 2つのおはじきの間に、おはじきに当たらないよう、指で線をひく(おはじきに当たってしまったらアウトとなり次の人に交代)
- 4でアウトにならなければ、当てるおはじきをはじいて、とりたいおはじきに当てる
- 5で、他のおはじきに当たらないよう、目的のおはじきにだけうまく当たれば、とりたいおはじきをもらえる
- おはじきが残り一つになるまで、順番に3~6を繰り返し、最後にもらったおはじきが多い人の勝ち
おはじきのスタンダードな遊び方は上記のとおりですが、まずは目で見たり、触ったりして、夏らしい涼やかさを楽しんでみましょう。
自由に並べて遊ぶのもおすすめです。
小さい子どもの誤飲や、割れたおはじきでケガをしないよう、注意しましょう。
風鈴作り
- 【使うもの】
- ペットボトル(500ml)
- テープ
- 大きめのビーズ
- 油性ペン
- 折り紙
- ヒモ
- 【作り方】
- ペットボトルを洗い、飲み口の付け根から10cmのところでカットする
- 飲み口をカットして取り除く
- 1でカットをした残りの部分から、飲み口をカットした穴よりも大きく、丸い形のパーツを切り出す
- 3に1ヶ所、真ん中まで切り込みを入れ、ヒモを通したビーズをはめ込んで、持ち手と折り紙をぶら下げる部分を作る。切り込みにはテープを貼って、ヒモが抜けないようにする
- ビーズよりも15cmくらい下に折り紙で作った短冊を取り付ける
- 1に油性ペンで好きな模様を描く
- 2の穴に、下側から5を通し、ヒモで吊す
風鈴はさまざまな図柄で、いくつも作って楽しむことができます。
ペットボトルを扱う際は、大人も子どもも、手を切らないよう気をつけてください。
切り口にもテープを巻くと安心です。
うちわ作り
- 【使うもの】
- うちわ(骨のみ)
- 白い和紙(障子紙でも良い)
- のり
- 水彩絵の具
- 【作り方】
- 水彩絵の具をなん色か、水に溶いておく
- 和紙をうちわの形に切り、タテに2回折って、細長い長方形にする
- 2をさらに小さく畳み、四角形や三角形を作る
- 和紙の折られた角を、絵の具に浸す。和紙が絵の具を吸い上げるのを待つ
- すべての角に好きな色をつける
- 紙をゆっくりと開き、よく乾燥させる
- うちわの骨にのりを塗り、乾いた紙を貼る
うちわの骨は、手作りうちわ用の、シールのついたものを利用すると便利です。
この場合、のりはいりません。うちわの紙も、手作りうちわ用のものが販売されています。
紙の折り方や、絵の具の色を変えると、さまざまなパターンができて子どもも喜ぶでしょう。
サマーリース作り
- 【使うもの】
- 段ボール
- 好きな飾り(貝殻、シェル型などのパスタ、流木、ビーズ、スパンコールなど)
- 絵の具
- ひも
- 木工用ボンド
- 【作り方】
- 段ボールをリースの形に丸く切り抜く(皿などで型取りをすると良い)
- リースを全体、白の絵の具で塗る
- 絵の具が乾いてから、好きな絵の具で塗る。模様を描いても良い
- 好きな飾りを木工用ボンドで付ける
- ひも通しの穴を、近い距離で2ヶ所開ける
- 後ろ側からひもを通し、前で結ぶ
リースは草木や花で作るのが一般的ですが、シェルや流木など夏らしい素材にすると、季節感をたっぷりと演出できます。
シェル型のパスタなども上手に使って、好みの世界を表現してみましょう。
ビー玉のモビール作り
- 【使うもの】
- ビー玉
- 紙ねんど
- ビーズやスパンコールなど
- ひも
- 竹串
- 絵の具
- 【作り方】
- 紙ねんどで好きな形をいくつか作り、それぞれにビー玉をはめ込む
- ビーズやスパンコールで好きなように装飾する
- 竹串を使って、ひもを通す穴を各1~2ヶ所開ける
- 1~2日よく乾かす。絵の具で色をつける場合は、ねんどが乾いてから色を塗り、よく乾かす
- 穴にひもを通し、2~3個ずつつなげて、モビールにする
白い紙ねんどに、さまざまな色のビー玉がきれいに映えます。
紙ねんどに色を塗ってもカラフルに楽しめるでしょう。
仕上げに、紙ねんどの部分にニスを塗るのもおすすめです。
小さい子どもの誤飲などには注意してください。
まとめ
夏は天気が良く子どもが外に出たがる一方で、熱中症の心配もあります。
室内で過ごす時間が長くなっても、子どもが楽しめる室内遊びができれば、親子ともに飽きずに過ごせますね。
子どもたちは創造することが大好きです。
また、遊び方に「こうしなければならない」という決まりもありません。
この記事でご紹介した方法を使ったり、応用で新しいやり方を作ったりして、室内でも涼やかに、自由に楽しんでください。