長期間保存でき、茹でるだけで食べられるそうめんは、常備しておきたい食材の一つですよね。
食欲がわかない時期でも、冷たくて喉越しがいいそうめんなら食べやすいのではないでしょうか。
とはいえ、「茹でてみたら思ったよりも量が多かった」「食べ切れずに残ってしまった」などのケースも珍しくありません。
茹でてしまったそうめんは保存できるのか、気になりますよね。
そこでこの記事では、そうめんの正しい保存方法や茹でたそうめんを保存する場合のコツなどを解説します。
【基本】そうめんの保存方法
そうめんは未開封であれば、冷蔵保存でも常温保存でも問題ありません。
常温保存の場合は通気性がよく、直射日光が当たらない場所に保存しましょう。
シンクの下など湿気が多いところは、カビや虫が発生する可能性があるため避けましょう。
梅雨や夏など高温多湿の時期や、開封後は冷蔵保存が適しています。
そうめんは香りが移りやすい食材なので、どちらで保存する場合も香りが強いものと一緒に保存するのはNGです。
また、湿気や香り対策を考えると木箱のまま保存するのではなく、ジッパー付き袋に乾燥剤と一緒に入れて保存したほうが安心です。
そうめんの賞味期限
そうめんにはいくつかの種類があり、種類ごとに保存しておける賞味期限が異なります。
ただし、賞味期限は商品によっても異なるため、おおまかな目安として参考にしてください。
乾麺
乾麺はスーパーなどの小売店でもよく見かけるポピュラーな種類です。
袋に入ったタイプのそうめんの賞味期限は1~2年程度。
贈り物としていただくような木箱に入ったタイプのそうめんは、より水分量が少ないため賞味期限も長く、3年程度となります。
生麺
ほぼ作りたての状態を味わえるのが生麺です。
麺は弾力があり、一口食べると小麦の香りが口のなかに広がります。
生麺は乾燥させる前の状態なので、ほとんどお目にかかれません。
製麺所のオンラインショップなどで取り扱っているところもあるため、気になる場合はチェックしてみてください。
水分量の多い生麺の賞味期限は、1ヵ月程度です。
半生麺
乾麺と比較して水分量の多い半生麺は、生麺に近い食感や味を楽しめる種類です。
乾麺と生麺の間くらいの水分量で、小麦の風味も味わえます。
とはいえ、水分量の多さから乾麺ほど長期間保存するのは難しく、賞味期限は2ヵ月程度です。
常温での保存もできますが、よりおいしく食べるためにも冷蔵庫保存するといいですよ。
手延べ麺
高級そうめんに多い種類が手延べ麺です。
一般的なそうめんは小麦粉と塩、水のみで作られますが、手延べ麺は食用油を加えて延ばします。
賞味期限は乾麺の手延べ麺なら3年程度、半生麺で3ヵ月程度です。
手延べ麵の賞味期限が長い理由は、原料として使用される食用油によって湿気が吸着するのを抑えられるからです。
茹でたそうめんの保存方法
たくさん茹でてしまったり、食べ切れなかったりしたときなど、茹でたそうめんは冷蔵や冷凍での保存が可能です。
冷蔵
食べ切れなかったため短期間だけ保存したいときや、次の日調理する手間を省きたいときなどは冷蔵保存が向いています。
冷蔵保存する場合は、そうめんを茹でる時点で硬めに茹でて、水気をしっかり切っておくことがポイントです。
ラップで1食分ずつ包んだうえで、保存容器やジッパー付き袋など密閉できるものに入れて保存しましょう。
冷蔵する場合の消費期限は1~2日程度です。
麺がくっついていたときは、食べるときに水でほぐすといいですよ。
冷凍
いつでも食べられるように冷凍保存しておくのも一つの手段です。
冷凍保存する場合は、パッケージに表示されている茹で時間よりも30秒程度短く茹でます。
茹で上がったら流水でぬめりを取り、水気をよく切りましょう。
粗熱が取れたら1食分ずつジッパー付き袋に入れます。
その際、最初は空気を抜きすぎないように、ふわっとした状態で保存袋に入れて冷凍庫に入れましょう。
その後、ほとんど凍った状態になったら空気を抜いてください。
こうすると麺が潰れづらく、解凍したときもほぐれやすくなります。
冷凍保存の消費期限は2~3週間程度です。
解凍方法
凍らせたそうめんを解凍する際、電子レンジを使うと麺が伸びてしまい、自然解凍にすると食感が悪くなります。
そこで、ボウルや鍋に熱湯を用意しておき、そこに凍ったままのそうめんを入れるといいですよ。
炒めるなど調理する場合は、解凍せずに凍ったまま調理します。
そうめんは冷凍すると歯ごたえがなくなります。
冷たいそうめんとして食べるより、炒めたり煮たり、加熱調理して食べるのがおすすめです。
なお、こちらの記事では、そうめんのアレンジ方法をご紹介しています。アレンジに悩んだ場合は、ぜひ参考にしてみてください。
▼そうめんの献立どうする?簡単にプラスできて子どもも満足な副菜が知りたい!
▼余ったそうめんはどうする?夏が終わっても使えるアレンジレシピが知りたい!
食べられないそうめんの見分け方
そうめんは記載されている賞味期限を目安にするのが基本です。
ただし、ほかの容器に移し替えて保存していたなど、賞味期限がわからない場合はそうめんの状態を確認してみましょう。
虫がついている
そうめんには、「シバンムシ」や「タバコシバンムシ」など、乾物に発生する虫がつく可能性があります。
虫がついている場合は目で見てわかるので、茹でる前に確認してみましょう。
虫を予防するためにも、そうめんは袋と容器を二重にして保存するのがおすすめです。
カビが生えている
高温多湿の環境などでそうめんを保存しておくと、カビが生えることがあります。
確認してカビが生えている場合は、カビの部分だけを廃棄するのではなく、すべて廃棄してしまいましょう。
開封後の保存状態によってカビが生えやすくなるため、高温多湿は避けるように注意してください。
異臭がする
そうめんのにおいを嗅いでみて、土のようなにおいやカビ臭さなど、異臭がする場合も食べてはいけません。
また、先述したとおり、そうめんはほかの食材の香りが移りやすく、周囲の食材のにおいを吸収してしまうこともあります。
ほかの食材のにおいが移ったときや、違和感のあるときは食べるのを避けましょう。
変色している
そうめんが変色している場合も、食べられません。
そうめんのなかには色がついている種類もありますが、明らかに色がおかしい場合は食べないようにしてください。
このような状態になるのを防ぐためにも、ご紹介した正しい保存方法で保存しましょう。
まとめ
開封前のそうめんは、高温多湿の場所やにおいの強い食材の近くを避けて保存するのが基本です。
常温保存・冷蔵保存どちらも可能ですが、そうめんの種類や時期によっては冷蔵保存をおすすめします。
また、茹でたそうめんも冷蔵保存や冷凍保存ができるので、正しい保存方法を覚えておけば、いつでも気軽に食べられますよ。
そうめんはシンプルだからこそ、さまざまなアレンジができる食材です。
正しく保存して、豊富なバリエーションのなかから、お気に入りの食べ方を見つけましょう。