子育ては育児書や先生にいわれたとおりにしても、うまくいかないこともありますよね。
現代は情報があふれ、子どもにできないことがあると、こうすれば良い、ああすれば良いというアドバイスをたくさんいただきます。
しかし、子どもにも得意不得意があります。
うまくいかず落ち込んでいたときに、下の子どもに気付かされたことがありました。
長男の素行不良で先生からご指導が!
第一子が年長さんの頃に、集団行動がスムーズにできないと保育園の先生から指導がありました。
家では、話を聞いて行動してくれるので気にしたことがなく、大変ショックでした。
第一子の長男は、好きな遊びに全力投球。
片付け、明日の準備、着替えなど日常生活は声をかけて一緒にしていました。
自分からは行動しませんが、うまく声をかけて誘導すると動いてくれるので家では特に困りません。
しかし、保育園という集団生活のなかで、先生が全員にむかって話す内容は本人に響かないようです。
先生から指導された内容には、すでに気を配って生活していました。
何回言ってもできない子どもと言わなくてもできる子ども
育児書を読んだり、先生やまわりのお母さんからアドバイスをもらって子育てをしても、保育園での問題行動が続きました。
長男にやることリストを作り、自分のことを進んでするように工夫を重ねる日々です。
そんなある日、第二子である長女もだんだんと大きくなってきました。
年少さんに成長して帰宅後に、自ら服をかけ、カバンを指定の位置に置く長女に衝撃を受けました。
やることリストなんていりません、声かけもサポートもなしでお片付けしました。
今まで、育児本を読んでも、まわりのアドバイスを聞いても実を結ばない第一子が、私の子育ての基準でした。
それが、ひっくり返りました。
子ども一人ひとりに個性があります。
「こうしたらうまくいくよ」というアドバイスでも効果がない子どももいて、「努力しないからできない」は、努力してもできない子どもにはつらい言葉だと感じます。
奔放な第一子と大人しい第二子を育てて思ったこと
集団生活に向かない第一子を育てて「親がきちんとしてないから」「こうしてあげれば良いのに」と言われてどうしようもなく落ち込んだりしました。
そして、大人しく周囲に合わせる第二子を育てて「親がきちんとしてるから」「こうしてあげてるからだね」と褒められて、大きな違和感がありました。
同じ親から産まれて同じ環境で育っても、個性は全然違います。
集団行動が苦手な第一子も良いところがたくさんあり、子育てはまさに十人十色です。
大人が見守る子どものうちは、子どもの個性が育てやすさに直結します。
園や学校生活に向かない性格の子どもも、成長するにつれて環境や周りの受け取り方が変わってきます。
落ち込むことがあっても、どうがんばってもできないところより、できるところに目を向けて子どもの長所を伸ばしていければ良いなと思います。
ママライタープロフィール
9歳の息子と6歳の娘を持つ京都出身、福岡在住のママ。(※原稿執筆時)
Webサイト制作を中心にフリーランスで活動中。
上級睡眠健康指導士、株好きのFP2級でもある。
趣味は旅行、読書、牧場巡り。
最近、長男がバスケを始めた。