日本では小学校3年生になるとリコーダーの授業が始まりますが、リコーダーはこまめにお手入れをしないと傷んでしまう恐れのある楽器です。
しかし、「リコーダーの正しい洗い方がわからない……」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもがリコーダーを夏休みや冬休みなどの長期休みなどで持ち帰ってきたときの正しいお手入れ方法や洗い方を詳しく解説します。
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学校で使うリコーダーはどんなもの?いつから使用する?
そもそも子どもたちが学校で使っているリコーダーとは、どのような楽器なのでしょうか?
まずはリコーダーへの理解を深めるために、リコーダーの知っておきたい基礎知識を紹介します。
学校のリコーダーはいつからどんなものを使う?
リコーダーは1959年(昭和34年)から小学校の授業で使われるようになり、現在では義務教育の一環として、小学校3年生になると全国どの学校でもリコーダーの授業が始まります。
小学校で使用するリコーダーは「ソプラノリコーダー」ですが、中学校に上がると「アルトリコーダー」を使用するのが一般的です。
また、リコーダーは大きく下記の2種類に分類できます。
- バロック式(イギリス式)
- ジャーマン式(ドイツ式)
この2つの違いは素人目にはあまりよくわかりませんが、設計や指使いに大きな違いがあり、学校教育用としてはジャーマン式のリコーダーが採用されています。
本来リコーダーは木製の楽器ですが、コスト面や耐久性が優れていることから、多くの学校で樹脂製リコーダーの使用が推奨されています。
これらの背景を考慮して、今回の記事では樹脂製リコーダーのお手入れ方法を詳しく紹介します。
リコーダーはなぜお手入れが必要?
リコーダーは直接口をつけて使用する楽器のため、使用後はどうしても中に唾液が溜まってしまいます。
このような特性上、リコーダーはこまめにお手入れをしてあげないと、中にカビが発生してしまうことも。
カビの生えたリコーダーで子どもが授業を受ける……なんて事態を防ぐためにも、リコーダーはこまめにお手入れをしてあげることが大切です。
もちろん子ども自身が進んでお手入れできると良いですが、子どもだけでは正しいお手入れ方法がわからないこともあるでしょう。
ママ・パパがしっかりとリコーダーのお手入れ方法を理解して教えてあげることで、親子でリコーダーの管理に困ることがなくなりますよ。
リコーダーの正しい洗い方と注意点
次は、リコーダーの正しい洗い方と、その注意点を紹介します。
難しいポイントなどは特にないので、手順さえ覚えれば子どもだけでも簡単に洗えるようになりますよ。
丸洗いする際に準備するものと注意点
リコーダーを丸洗いする際に必要なアイテムは、下記の通りです。
- 洗⾯器などの容器
- 台所用の中性洗剤
- ぬるま湯
- 布またはタオル
- 掃除棒
洗剤は必ず中性洗剤を使用してください。
また、布やタオルは薄手かつ吸水性の高い素材のものが好ましいです。
リコーダーの変形を防ぐためにも、熱湯ではなく必ずぬるま湯を用意しましょう。
リコーダーの正しい洗い方の手順と注意点
リコーダーの正しい洗い方の手順は、下記の通りです。
- 洗面器などの容器にぬるま湯と中性洗剤(1リットルあたり5〜10ml程)を入れる
- リコーダーを分解し、パーツをすべて容器に入れる
- そのまま30〜40分程放置し、つけ置き洗いをする
- 容器からリコーダーを取り出し、清潔な水でしっかりと洗い流す
- リコーダーの外側についた水滴を布やタオルで拭き取る
- 掃除棒に布をつけて、頭部管と中部管の中の⽔滴を取る
- タオルの上にリコーダーを置き、しっかり自然乾燥させる
- 全体の水滴が取れたことを確認したら、リコーダーをケースにしまう
リコーダーに水滴が残ったままケースにしまうと、水滴が原因でカビが発生してしまうことがあります。
リコーダーの水滴は、必ずすべて取れたことを確認してからケースにしまうようにしましょう。
最後はクリーム(グリス)を塗ってケア
学校で使用する樹脂製リコーダーには、リコーダーケースの中に付属品としてお手入れ用のクリームが入っているものがあります。
このクリームはリコーダーの組み立てや分解をスムーズにさせるためのもので、使用方法はリコーダーのジョイント部分に薄く塗るだけでOKです。
リコーダーを洗ったあとだけでなく、普段からこまめにこのクリームを使用して、リコーダーのお手入れをより手軽なものにできるといいですね。
なかにはクリームの付属がないタイプのリコーダーもありますが、その場合は通販で購入するのがおすすめです。
ネットで「リコーダークリーム」と検索すれば、楽器店の通販サイトや、大手通販サイトなどから手軽に購入できますよ。
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リコーダーの日々のお手入れや注意点
ここまでリコーダーを丸洗いする方法を説明しましたが、リコーダーを常に清潔に使うためには、日々のこまめなお手入れも忘れてはいけません。
子どもが自宅にリコーダーを持って帰ってきたとき、ママ・パパが正しいケアの仕方を子どもに指導できるよう、次はリコーダーの日々のお手入れ方法や、注意点を紹介します。
演奏前に注意することは?
子どもが家でリコーダーを吹こうとしているときは、手がきれいか、歯が食べ物で汚れていないかを確認しましょう。
汚れた手でリコーダーを触ると、当然のことながらリコーダーの本体も汚れてしまいます。
また、食べ物のカスが口内に残ったままリコーダーを吹くと、「ウィンドウェイ」と呼ばれるリコーダーの吹き込み口に食べカスが詰まり、故障やカビの原因になってしまうことがあります。
特に食後に子どもがリコーダーの練習をしようとしている場合は、歯磨きやうがいをしっかりしてからリコーダーを吹くよう、ママ・パパが指導してあげてくださいね。
演奏後のリコーダーのお手入れは?
リコーダーの使用後のお手入れ方法は、内部・外部でそれぞれケアの仕方が少々異なります。
リコーダー内部をお手入れする際は、掃除棒にガーゼなどの薄い布を巻き付け、内部に溜まっている水分をしっかり拭き取りましょう。
リコーダー外部をお手入れする際は、ガーゼややわらかい布などを使って、リコーダーに付着している指紋や手垢などをきれいに拭き取ってください。
掃除棒とガーゼは、リコーダー購入時に付属品として付いていることが多いので、見当たらない場合はどこかに保管していないか一度確認してみるといいでしょう。
どうしても見つからなければ、ネット通販などで「リコーダーお手入れセット」などの名目で一般販売されているので、安心してくださいね。
リコーダーの保管場所や注意点
劣化や故障を防ぐためにも、リコーダーは必ず専用のケースに入れてから保管するよう、子どもに教えてあげましょう。
また、リコーダーは保管場所にも注意が必要です。
窓際など直射日光の当たる場所や、ストーブなどの火気の近辺、雨や水に濡れるような場所に長時間放置するのは避けてください。
湿気の多い場所や、チリやほこりの多い場所に保管するのもNGです。
このような場所にリコーダーを置くと、変形や変色を招く原因になってしまいます。
リコーダーを長く使い続けるためにも、リコーダーは大切に扱うようにしましょう。
まとめ:リコーダーを大切に長く使おう
ソプラノリコーダーは小学校での4年間、アルトリコーダーは中学校での3年間と、リコーダーは年単位で長く使う必要がある楽器です。
適切なお手入れさえしていれば、リコーダーは買い換えることなくずっと使い続けることができる楽器なので、子どもだけでなく、ママ・パパも正しいお手入れ方法を理解しておくと安心ですね。
今回紹介した洗い方や扱い方の注意点なども参考にしながら、ぜひ子どもと一緒にリコーダーを長く大切に使ってください。
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