家から一歩外に出ると、子どもが園や学校でどのように過ごしているのか、親はわからないですよね。
園や学校の先生などから子どもが内弁慶だと指摘されて、初めて子どもの性格に気付いて驚いた方もいるのではないでしょうか。
内弁慶とは、どのような性格なのでしょう。
子どもが内弁慶になる原因や、内弁慶の子どもとどう接すれば良いのかを紹介します。
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内弁慶とは?内弁慶の子どもの特徴
内弁慶とはどのような性格を意味するのでしょうか。
まずは内弁慶の子どもの特徴を紹介します。
内弁慶とは?
内弁慶とは、家のなかでは強がっているものの、外に行くと意気地がない様子を表し、そのような様子になる方のことをいいます。
家のなかにいるときと外に出かけたときで、態度が真逆になるのが特徴です。
内弁慶は子どもだけに特有な性格ではなく大人にも当てはまる性格で、年齢性別に関係ありません。
家のなかでは威張り散らしているものの、外に行くとしおらしくなり、弱気な態度を取る状態を指します。
内弁慶の子どもとは?特徴を紹介
幼児期の子どもが内弁慶になる場合、家のなかでは自分の言いたいことをしっかりと主張し、わんぱくで元気が良すぎると感じられるほど活発に動き回る傾向にあります。
一方、外に出たときには、家で取っている態度とは逆で、周りの状況に影響されて言いたいことが言えない状態になって、もじもじした態度になったり、自分のしたい行動を取れなくなったりします。
内弁慶の子どもは従順だったり消極的だったりして外で自己主張をすることが少ないので、園や学校ではおとなしい性格だと思われていることが多いようです。
内弁慶と人見知りの違いは?
内弁慶と人見知りは似ている部分がありますが、同じではありません。
人見知りは、人の視線や態度が気になって、恥ずかしい気持ちがあるため、人とのコミュニケーションが上手に取れない状態を表します。
人見知りは必ずしも家のなかで横柄な態度を取るわけではありません。
身内に対して陽気な態度を取ることはあっても、横柄な態度を取るわけではなく、家のなかでもおとなしく静かな性格のことが多いです。
また、家では普通に話すことができるのに、園や学校ではうまく話せない場合、本人の意思とは関係なく「場面緘黙(ばめんかんもく)」という小児期によく見られる不安障害の可能性があります。
子どもにそうした症状があって気になる場合は、先生やスクールカウンセラー、児童精神科などに相談してみましょう。
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子どもが内弁慶になる原因
子どもがなぜ内弁慶になってしまうのか、原因や理由として考えられることを紹介します。
自分に自信がないから
親から自分を否定され続けた経験があると、自分に自信を持てず自己肯定感が低くなってしまい、結果として内弁慶につながることがあります。
自分に自信が持てないと、他人に対して警戒心を抱いてしまいがちです。
他人が自分をどう思うかと視線が気になることから、外では意思表示ができなくなってしまうのが原因です。
その場合、反動や苛立ちで家では横柄になってしまうと考えられます。
失敗が怖いから
「以前自分が意見を言ったときに怒られた」「友達とけんかをして悪口を言われた」など、自分が嫌な気持ちになった経験を繰り返したくないという気持ちも、内弁慶を招く原因の一つです。
同じ失敗を繰り返したくないとの思いから外での発言や行動が慎重になります。
本音を口に出せない、失敗するのが怖いから積極的に行動できない、怒られるのが怖いから行動できないなど、消極的な態度になりがちです。
環境の変化が苦手だから
それまで家庭で過ごしていた子どもが園や学校に通うようになると、環境が大きく変わり、集団生活のなかで過ごすようになります。
転校をしたり進級したりすると、人間関係が変わり、これまでとは違った集団のなかに身を置かなければなりません。
内弁慶の子どもはこうした環境の変化になかなか馴染めず、自分を出すことができないために集団から孤立してしまうことがあります。
内弁慶な子どもとの接し方は?
内弁慶になりがちな子どもとは、どのように接していったら良いのでしょうか。
親として心得て置きたいことを紹介します。
他人と比べず、長所を褒める
幼児のうちに他の子どもや兄弟姉妹と比べられる経験が続くと、自分が他人よりも劣っていることを突きつけられて自信を失い、委縮してしまいます。
失敗してしまうことを恐れて消極的になりがちなので、子どもの長所を見つけて褒めてあげましょう。
また、子どもの得意なことを見つけて伸ばしてあげると、成功体験が増やせて自分に自信が持てるようになります。
外でうまく主張できるようになると、家庭内での反動もおさまってくるようになるでしょう。
サポートや見守りも大切
子どもの成長に応じて親もサポートしていきましょう。
園生活で友達とのトラブルなどが発生したときは、何が問題でトラブルになったのか、どのように解決していけば良いのかを親もサポートしながら一緒に考えていくと良いです。
小学校に上がると親が子どもと過ごす時間は少なくなるので、子どもの心の変化に気付きにくくなることがあります。
お風呂に一緒に入っているときや寝る前など、子どもと積極的に話をする時間を設けて、子どもとコミュニケーションを取るよう心がけると良いでしょう。
うまく自分の気持ちを言語化できるようになって、親にも伝えられると横柄な態度がおさまり、素直に弱い面も出せるようになってくるかもしれません。
まとめ:成長にともなって改善する場合も
子どもの内弁慶は一時的なものも多く、成長にともなって成功体験を積んで自分に自信が持てるようになったり、人との関わり方などが変わったりすれば、改善していく場合も大いにあります。
内弁慶な子どもとの接し方に悩んでいる方も多いかもしれませんが、あまり一人で抱え込みすぎないようにしましょう。
自分だけでなんとかしようとするのではなく、触れ合う人を少しずつ増やし、各種相談機関なども利用しつつ、うまく乗り切っていけると良いですね。
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