人生一度はタワーマンションに住んでみたい!と思う方は多いのではないでしょうか。
実際にタワマンに住むとどんな良いことがあるのか、イメージしやすいようにまとめてみました。
タワーマンションの基礎知識や家族がタワマンに住む前に必要な準備などをご紹介します。
タワーマンションとは
建物を見上げてみて「高いな」と思うようなマンションには「○○タワー」など、いかにもタワマンらしい名前が付けられていることが多いもの。
しかしタワーマンションには、高さ何m以上の建築物をタワーマンションと呼ぶなどの法的根拠はありません。
ここでは「タワーマンション」と呼ばれる建物の特徴や、建築基準などについてご紹介します。
タワーマンションの種類
タワーマンション以下の特徴によって、2つに分けられます。
- 駅周辺など中心市街地の再開発にともなって建設されたマンション
- 工場跡地などを活用し郊外の新規都市開発にともなって建設されたマンション
上記のいずれもタワマンと呼んで問題ありませんが、それぞれ異なる特徴があります。「タワーマンションに住んでいる人って?」でもご説明します。
タワーマンションの基準
タワーマンションは、大規模マンショひとつに分類されています。
先に述べたようにタワマンを名乗ってよい法的な基準はありませんが、建築基準法で「超高層建築」に分類される建物は「高さ60m以上」となっています。
このため、高さ60mを超えるマンション(階層の目安としては20階以上)を「タワマン」と呼んでいるケースが一般的です。
建築には厳しい審査
タワマンは超高層建築物にあたりますから、土地さえあればどこにどう建ててもよいものではありません。
タワマンの建築にあたっては厳しい審査がおこなわれ、それに通らなければ建てることはできません。
タワマンに暮らしたことがないと、「タワマンの高層階は地震のとき怖そう」「強風の日は大丈夫だろうか」などと考えてしまいますが、超高層建築物の建造は国土交通大臣の認定を受けなければおこなえません。
すべてのタワマンは厳格な基準のもとに、最大限の安全性を確保したうえで建てられています。
高さ100mを超えるタワマンには屋上にヘリポートを設置しなければならないなど、万全の安全対策が実施済みなので安心して住むことを検討してよいでしょう。
メリット
タワマンに住むメリットは、よい家に暮らしている満足感だけではありません。
ここでは家族がタワマンに住むさまざまなメリットをご紹介します。
利便性の高い立地が選べる
「駅直結」「駅から徒歩1分」など、交通・生活の便がよい物件が数多く選べます。中心市街地の再開発にともなって建てられたタワマンが多いからです。
駅からできるだけ近くに住みたい方にとって駅前のタワマンを選ぶことはそれだけでメリットになりえます。
設備が充実している
タワーマンションといえば共用部が充実していることで知られます。
ジムやプール、コンシェルジュサービスをはじめ、中にはバーラウンジまで設置されていることも。これこそがタワマンの醍醐味でしょう。
最近は1階部分にコンビニやスーパー、クリニックモールが併設されているタワマンもあります。
敷地内でたいていのことは済むので、多少家賃があがっても住みたい人が後を絶たない理由がわかりますよね。
セキュリティ面が充実している
マンションを住む際に大事なポイントであるセキュリティ面。
たいていのマンションはオートロックが付いていますが、タワマンのセキュリティは格段に上です。
基本的なタワマンであればエントランスにスタッフが常駐しています。防犯カメラも死角なく設置されていることが多いです。
物件次第では眺めがよい
「タワマン=見晴らしがよい」というイメージを持っている方も多いでしょう。
条件が整った物件を選んだ場合は街中を見下ろせるような眺望を手に入れられる場合もあります。
ただし、これは物件の階層や位置によりけりで、タワマン物件であっても他の建造物などの影響で眺めがさほど良くない場合もあるため注意しましょう。
デメリット
タワマンでの生活は快適だろうと思いきや、メリットがあればデメリットもあります。
ここではタワマンで暮らすことのデメリットについてもご紹介します。
洗濯物を外干しできない場合がある
洗濯をしたら、太陽の下で干したくなるものです。
しかしタワマンに住むと、外干しができなくなることもあるため注意が必要です。
これはタワマンの外観を損なわないため規約が設けられている場合や、安全上の問題で窓自体が開けられない構造になっていることがあるためです。
マンション内の移動に時間がかかる
タワマンは駅から近くても、エントランスから家までの所要時間が相当なものになる可能性があります。
駅近くという好条件で選んでも、毎朝通勤に出かけるときエレベーターを待ってからマンションを出るのに数分かかってしまう可能性も。
災害時にエレベーターの使用ができない
大きな地震などが起こった際、エレベーターが止まるケースが多いです。
高層階に住んでいる場合は階段を使用しなくてはなりません。
エレベーターが復帰するまで買い物や移動などが大変になるので事前に把握しておきましょう。
タワーマンションに住んでいる人って?
「タワマン=富裕層が住む家」という印象をお持ちの方も多いでしょう。
しかしタワマンは建物によって入居者の特徴も異なり、ごく一般的な家族が多く暮らしていることもあります。
「タワーマンションの種類」でご紹介したとおり、駅至近や中心市街地にあるタワマンはいわゆる「高級マンション」として建てられていることが一般的です。
しかし、郊外などの広い土地に建てられたタワマンは「新興住宅地」のような役目を持っていることも多いのです。
タワーマンションの選び方
タワーマンションは、便利な共用部が多いこともその特徴です。
タワマンを選ぶ際は、共用部の充実度にも目を向けるとよいでしょう。
宅配ボックス、防犯カメラなどの便利で安心な設備はほとんどのタワマンが備えています。
パーティルームや図書館、フィットネススタジオなどを備えていることもあります。家族が暮らす場合は、キッズルームがあると助かるでしょう。
タワーマンションに住むための準備
タワマンに住む際に必要な引越し作業は、一般的な賃貸住宅のケースとさほど変わりません。
ただし、タワマンには入居者が守らなければならない規約が比較的厳しいなどの特徴があります。
不動産会社と十分に打ち合わせをおこなって入居前に把握しておくようにしましょう。
また内見の際には、携帯電話の電波が届いているかどうかの確認を忘れずに。
13~14階以上の物件は携帯電話の基地局より高くなるため、携帯がつながりにくくなる可能性があります。
まとめ
タワマンと聞くと敷居が高いものに感じられますが、マンションによっては一般的な家族も多く暮らしているため、一般の賃貸と大きな差を感じないこともあります。
共有設備の充実度で個性を出しているタワマンも多く、暮らしが豊かになる可能性が高いでしょう。
賃貸物件を探す際は、賃貸スタイルがおすすめです。