つややかで甘みが強くまろやかな柿は、秋ならではの味覚の一つです。
柿は食物繊維とビタミンC、カロテンを含み、栄養価が豊富。
旬の時期には、ぜひ味わいたい果物ですよね。
柿は常温では長持ちしないものの、冷凍庫に入れると長く保存できます。
すぐに柿を食べられないときは、冷凍保存に挑戦してみましょう。
この記事では、おいしく柿を冷凍保存する方法や冷凍するときの柿の熟成具合、冷凍した柿の食べ方をご紹介します。
冷凍保存に向いているのは熟した柿
柿を冷凍保存するときは、熟した実を用いるのがおすすめです。
解凍したとき、しっかりとした甘みがあるのは、ほど良く熟した柿。
柿に手に触れたとき、やわらかみを感じたら、冷凍保存に適したタイミングです。
熟しすぎた柿でも、冷凍保存は可能です。
完熟した柿を解凍して食べるときは、半解凍するとシャーベットのように食べられます。
一方、固めの柿を冷凍保存すると、食べるときにあっさりした甘みになりますよ。
柿の冷凍保存方法
柿をおいしく冷凍保存する方法を知っておきましょう。
まるごと冷凍する方法と、切り分けて冷凍する方法をご紹介します。
まるごと冷凍
柿をまるごと冷凍するときは、まず水洗いをしてキッチンペーパーで水気を拭き取ります。
皮を剥いたりヘタを取ったりする必要はありません。
きれいになった柿を、1個ずつラップで包んで冷凍用ジッパー付き保存袋に入れましょう。
保存袋内の空気を抜いてから、冷凍庫で保存します。
解凍するときは、食べる30分~1時間くらい前に冷凍庫から取り出してくださいね。
切り分けて冷凍
柿を切り分けて冷凍するときは、ヘタを取って皮を剥きます。
4等分や8等分など好みで食べやすい大きさに切り分け、種を取っておきましょう。
1片ずつラップで包み、冷凍用ジッパー付き保存袋に入れて、冷凍庫へ。
解凍するときは、食べる15~30分前に冷凍庫から取り出しましょう。
切り分けてから冷凍すると、食べたい分だけ解凍できるのが便利なポイントです。
冷凍した柿の食べ方
冷凍保存した柿を解凍したあとは、さまざまな食べ方を選べます。
冷凍した柿のおいしい食べ方をご紹介します。
そのまま食べる
冷凍保存した柿を自然解凍してそのまま食べましょう。
半解凍のタイミングで食べると、シャリシャリとしてシャーベットのような食感になります。
冷凍庫から冷蔵庫に移して1~2時間程度、室温の場合は30分~1時間程度で半解凍の状態に。
柿をまるごと保存したときは、ヘタを取って、そのままスプーンですくいましょう。
食べながら徐々に解凍されていくので、食感の変化も楽しめますよ。
解凍した柿の皮は、熱湯につけると剥きやすくなります。
甘酒やアルコールをかける
熟しきった柿を冷凍保存したときは、トロトロになるまで解凍してから、甘酒やアルコールをかけてみましょう。
柿の甘みが活かされて、一味違ったデザートになります。
ブランデー、梅酒、日本酒などで味を整えると大人向けに。
甘酒で作れば子どもでもおいしく食べられますし、体に優しい成分も含まれているので、おすすめですよ。
すりおろして食べる
冷凍保存した柿をすりおろして食べるときは、まず室温で10分ほど置いて適度に解凍しましょう。
おろし金でおろすとシャーベットのように、ザクザクと食べられます。
柿はヨーグルトとも相性抜群です。
まるごと冷凍した柿をすりおろすときは、種を一緒におろさないように気を付けましょう。
種なし柿を用いると、手間を省けます。
ミキサーで撹拌する
冷凍した柿と、牛乳などをミキサーで混ぜると、柿スムージーが完成します。
甘くとろりとしたスムージーは、冷凍保存した柿のおすすめの調理法。
牛乳の代わりに、プレーンヨーグルトや豆乳を用いてもおいしいですよ。
バナナを入れたり、グリーンスムージーにしたりとバリエーションも豊かです。
甘みが足りないときは、ハチミツを混ぜてみましょう。
冷凍した柿の保存期間
冷凍した柿の保存期間は、およそ3週間~1カ月です。
ただし、極力空気に触れずに急速冷凍した柿は、2~3カ月長持ちする場合も。
柿を解凍したら、食べる前にまず柿の状態を確認しましょう。
明らかに見た目が傷んでいたり、異臭がしたりするときは食べずに処分してくださいね。
食べてみて味がおかしい場合も、同様です。
柿を冷凍保存すると長持ちするとはいえ、着実に劣化は進みます。
冷凍したことを忘れないように、保存期間内でもできるだけ早めに食べきりましょう。
冷凍以外の柿の保存方法と保存期間
柿を冷凍しないときにも、適切な取り扱いをしましょう。
冷凍以外の柿の保存方法と保存期間を解説します。
冷蔵
柿を冷蔵庫で保存するときは、野菜室が適しています。
ヘタが乾燥すると熟成が進むので、長持ちさせたいときには下記の手順で保存しましょう。
- キッチンペーパーを濡らしてヘタを覆う
- 1個ずつラップで包み、ビニール袋に入れる
- 野菜室へ入れるときは、ヘタを下にして並べる
- 濡らしたキッチンペーパーは、2~3日ごとに取り替える
手順どおりに冷蔵すると、1~2週間ほど保存できます。
常温
柿は常温保存もできますが、保存期間は2~3日と短めです。
1個ずつビニール袋に入れ、ヘタを下にして置いておきましょう。
直射日光を避けて、風通しが良く暑すぎない部屋で保管してください。
固い柿は、常温で追熟させると食べ頃になるため、すぐに食べたいときには常温保存が向いています。
すぐ食べないときや、すでに柿が熟しているときは、冷凍や冷蔵保存がおすすめです。
まとめ
柿を冷凍保存する方法や冷凍するときの柿の熟成具合、冷凍した柿の食べ方をご紹介しました。
秋の味覚の代表格でもある柿は、冷凍保存で長く楽しめます。
柿を冷凍保存するときは、ラップで包んで冷凍用ジッパー付き保存袋に入れるのがポイントです。
熟した甘い柿は、まるごと食べても良し、一手間かけても良し。
さまざまな解凍状態で食感の違いを楽しみながら、実りの秋を満喫してくださいね。
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