「無職だから賃貸は借りるのは難しい」「無職でも借りられる物件はある?」など無職の方で、賃貸契約について悩んでいる方もいるでしょう。
賃貸物件の契約を申し込む際には入居審査があります。
入居審査の基準のなかには支払い能力の確認もあるため、無職の方は入居審査を通過できるか不安を感じるでしょう。
この記事では、入居審査の基準や、賃貸物件に申し込む際に無職でも審査に通りやすくなるためのコツを解説します。
今仕事をしていないが、これから賃貸物件へ引っ越すことを考えている方は参考にしてください。
保証人不要の賃貸物件を探す
目次
無職でも賃貸物件を借りることはできる?
結論からお伝えすると、無職の方でも賃貸物件を借りることは可能です。
しかし、無職の方は他の方以上に、物件の選び方、物件を探す時期、不動産会社の担当者や大家さんへの対応に気をつけなければなりません。
不動産会社や大家さんは、入居後きっちりと家賃を回収する必要があるため、入居時に支払い能力があるか確認するのは当然のことです。
入居を希望している方が無職とわかった時点で、不動産会社や大家さんは「毎月家賃を支払い続けられるのか?」と不安を持つでしょう。
そういった不安を解消するために、無職の方は賃貸物件の入居審査のことや通過するためのコツを理解しておく必要があります。
ここから、賃貸契約や入居審査に関する情報をお伝えしていくので、確実に住む物件を見つけるためにしっかり読んでいきましょう。
賃貸契約に必要なものとは?
賃貸契約をおこなう際には、次のものを提出する必要があります。
- 申込書
- 住民票
- 身分証明書
- 印鑑証明書
- 収入証明書
- 連帯保証人に関する書類
- 銀行口座や通帳
- 初期費用(敷金・礼金・仲介手数料などを含む)
上記のリストは、賃貸契約時に必ず提出する必要があります。
不動産会社の担当者と取り決めた日に確実に提出するためにも、早め早めに準備をしておきましょう。
期日を守って提出するだけでも、良い印象を与えることができます。
賃貸契約時に必要なものリストに関しては、次の記事でも詳しく説明しています。
>>賃貸契約時に必要なものリスト|準備しておくべきお金と書類まとめ
そもそも賃貸物件の入居審査とは?
賃貸物件の入居審査とは、不動産会社や大家さんが部屋を貸しても良いか審査をおこなうことです。
賃貸物件の入居審査で、通過できるかどうかの基準となるものは、大きく分けて以下の三つがあります。
- 支払い能力
- 入居者の性格
- 連帯保証人の有無
これらは、家賃を支払い続けられるか、周りに迷惑をかけないかなど、入居後トラブルになることがないか確認するためにチェックされます。
入居審査の三つの基準をそれぞれ確認していきましょう。
支払い能力
入居審査の一つ目の基準は、支払い能力の有無です。
支払い能力があるかの判断のために、年収・職業・勤務先が確認されます。
クレジットカードなどの支払いの滞納歴がないかどうかも、チェックされるため、滞納歴がある方は注意が必要です。
無職だと年収や職業、勤務先などでの支払い能力の証明ができません。
そのため、通帳で貯金残高を見せて、家賃が支払えることを証明しましょう。
また、継続的に住み続けるためにも、今後就職する予定があり一定の収入が得られる状態になることを伝えるのも大切です。
入居者の性格
入居審査の二つ目の基準は、入居者の性格です。
賃貸物件のオーナーからすると、入居後騒音や共有スペースの使い方など、周りの方への迷惑行為があると困るため、できるだけトラブルを起こさない方に部屋を貸したいと思っています。
入居者の性格の判断は、物件を見に行った際の服装や不動産会社の担当者への言葉遣い、態度などで確認されています。
横柄な態度を取っていると、「周りへの気遣いがない」と判断され、入居審査で落とされる可能性があるので、気をつけておきましょう。
連帯保証人の有無
入居審査の三つ目の基準は、連帯保証人の有無です。
連帯保証人とは、万が一入居者による賃料の支払いが滞ってしまった場合でも、代わりに支払いを保証してくれる相手のことをいいます。
連帯保証人の収入が安定していると、支払いに関する信頼性が増すため、入居者が無職でも入居審査に通りやすくなるのでおすすめです。
物件によっては、連帯保証人が不要だったり、保証会社を利用できたりする場合もあります。
連帯保証人になってもらえそうな相手がいなければ、連帯保証人不要の物件を選びましょう。
入居審査の基準は賃貸物件のオーナーの考え方次第で変わるものの、一般的な基準はこの三つです。
賃貸契約の入居審査でのチェック項目については、下記の記事でも説明しているのでぜひ参考にしてください。
>>賃貸契約の入居審査は何をチェックされている?基準や年収について解説
無職でも入居審査を通過するコツ
無職の方は、入居審査を通過するためのコツを理解して物件探しをおこなう必要があります。
ここでお伝えするコツを理解すれば、入居審査に通過できる可能性がグッと高まります。
- 家賃の安い賃貸物件を選ぶ
- 不動産会社の閑散期を狙う
- 転居理由を明確にする
- 預貯金審査をしてもらう
- 大家さんや不動産会社の方との対応に気をつける
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
家賃の安い賃貸物件を選ぶ
入居審査に通りやすくなる一つ目のコツは、家賃の安い賃貸物件を選ぶことです。
無職の状態で家賃が高い物件を申し込んでも、「家賃を支払い続けられないのでは?」と疑問を持たれてしまいます。
自分の身の丈に合った物件を選ぶことは、無職の方であろうが、有識者の方であろうが入居審査に通りやすくするために重要なことです。
現状の収入を踏まえ、まずは家賃の安い賃貸物件から住むようにしましょう。
とりあえず入居できる物件に住み、その後就職して収入が安定してから、自分の希望を叶えられる物件に引っ越すのもありです。
一般的な賃貸契約で求められる年収の基準については、下記の記事で詳しく説明しているのでご覧ください。
>>賃貸契約で求められる年収の基準は?収入から考える家賃の目安を解説
不動産会社の閑散期を狙う
入居審査に通りやすくなる二つ目のコツは、不動産会社の閑散期を狙うことです。
不動産会社は、進学や転勤などで引っ越しする方が多い1〜3月が繁忙期であり、逆に梅雨の時期や真夏、年末年始などが閑散期にあたります。
閑散期は、不動産会社が売上を伸ばしにくく顧客の数も減る時期です。
そのため、他の時期に比べて閑散期は、不動産会社の担当者が入居希望者一人ひとりに時間をかけて丁寧に接客してくれます。
無職という入居審査上マイナスになってしまうポイントがあるからこそ、ゆっくりと相談できる閑散期を狙うのが良いでしょう。
不動産業界の繁忙期と閑散期については、下記の記事でも詳しく説明しています。
>>賃貸引っ越しの繁忙期はいつ?理想の物件を見つけるポイントも紹介
転居理由を明確にする
入居審査に通りやすくなる三つ目のコツは、転居理由を明確にすることです。
なぜ転居をするのか、理由が納得できないと相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
有職者であっても、転居理由が明確でないと入居審査に落ちる場合もあるので、無職であればなおさら明確にしておくべきです。
「転居先の近くで就職する予定がある」など、納得できる理由を考えておきましょう。
預貯金審査をしてもらう
入居審査に通りやすくなる四つ目のコツは、預貯金審査をしてもらうことです。
無職の方は支払い能力に疑問を持たれやすいため、預貯金審査をしてもらい今後家賃を支払っていけるだけの貯えがあることを証明する必要があります。
なお、預貯金審査とは手持ちの預金のチェックによって支払い能力があると確認してもらうことです。
ただし、預貯金審査は審査基準が厳しいとされています。
基本的に家賃2年分ほどの預貯金があると審査に通りやすいといわれています。
大家さんや不動産会社の方とのやりとりに気をつける
入居審査に通りやすくなる五つ目のコツは、大家さんや不動産会社の方とのやりとりに気をつけることです。
先述したとおり、入居者の性格も入居審査の基準に含まれています。
物件を貸し出す側としては、トラブルになる可能性が高い相手とは契約したくないと思うものです。
無職で入居審査に通りにくいからこそ、言葉遣いや服装、態度などで不快感を与えないようにより一層気を付けましょう。
賃貸契約期間中に無職になってしまった場合は?
基本的に、賃貸契約期間中に入居者が無職になっても賃貸契約の更新は可能です。
なぜなら、ほとんどの賃貸契約では普通借家契約を結んでいることが多いからです。
普通借家契約を結んでいる限り、入居者が無職になっても更新を断られることはないでしょう。
また、契約期間中に無職になっても自ら大家さんに申告する必要はありません。
ただ、大家さんから質問された場合は正直に答えましょう。
「次の仕事を探している」「もう内定が出ている」など状況に応じて伝えれば、問題なく更新できる可能性が高いでしょう。
ただし、注意しなければいけないのは、定期借家契約を結んでいる場合です。
定期借家契約は、契約前から住居期間が決まっている賃貸借契約のことをいいます。
定期借家契約だった場合は、更新できない場合があるので注意しましょう。
まとめ:無職の方でも条件次第で賃貸物件を借りることは可能
今回は、無職でも賃貸物件の入居審査に通る方法を解説しました。
無職の方は、有職者より賃貸物件を借りることが難しいです。
そのため、お伝えした入居審査に通りやすくなるコツをしっかりと意識しておきましょう。
預貯金審査をしてもらい支払い能力を証明すること、大家さんや不動産会社の方とのやりとりで好印象を持ってもらうことなどに気を付けて、入居審査を有利に進めましょう。
住まいの紹介サービスでは、相談も受け付けています。
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賃貸物件探しでお困りの方は、ぜひ賃貸スタイルをご活用ください。
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無職の方で「他の不動産会社で入居できる物件がなかった」「自分の希望に合う物件を紹介してもらえなかった」といった方がいれば、ぜひお問い合せください。