換気扇の外し方!安全な方法と適切なクリーニングの頻度を解説

換気扇の外し方!安全な方法と適切なクリーニングの頻度を解説

換気扇は掃除せずに使い続けると、油やホコリなどの汚れがこびりついてしまいます。

ひどい場合にはにおいがキツくなることもあるので、換気扇は定期的に外して掃除をすべきです。

この記事では、換気扇の正しい外し方や注意点を解説します。

安全に換気扇を外し、清潔な状態を保つためにもぜひ参考にしてください。

場所別!賃貸物件の換気扇の外し方

賃貸物件では、換気扇はキッチンだけでなくトイレ、浴室にもあり、それぞれ大きさもつくりも違います。

常に清潔に維持したいところですが、掃除するにはうまく外さなくてはなりません。ここでは換気扇の、タイプ別の特徴と外し方を解説します。

キッチン

キッチンの換気扇は、トイレや浴室より大きな「レンジフード」が増えてきました。

レンジフードはフードによって外し方は少し違いますが、フィルター、ファンの順で取り外す手順は同じです。

レンジフードはフードの底に油や煙を吸い込みやすくする金属板のついた「整流板付き」と、ファン全体が隠れる「深型」があり、それぞれねじを外すか、上に少しずらして外します。

ファンも、扇風機のようなプロペラファンと、複数の細い羽根が筒状に取り付けられたシロッコファンがありますが、どちらも軸のキャップを回せば外すのは簡単です。

ただし、キッチンは湿気やホコリだけでなく、しつこい油汚れもこびりついているため、外すときは周囲が汚れないよう準備する必要があります。

トイレ

トイレの換気扇のタイプは、壁埋め込み型と天井埋め込み型があります。

トイレの換気扇は、こもったにおいを出すだけでなく、空気の流れを作って湿気を排出し結露やカビの発生を防ぐのが役割です。

そのため、換気扇をキレイに保つことは、快適な生活を維持するためだけでなく、利用する人の健康のためにも重要です。

換気扇のカバーは種類ごとの外し方がありますが、どれもおおむね次のような手順で外せます。

  1. フィルター(カバー)を取り外す:ねじ式であればドライバーでねじを外す、フック式ならフックを押さえながら手前に外す
  2. ファンを外す:ファン全体を押さえ、軸前面にあるキャップを回して外す

換気扇を外したら、ファンだけでなくキャップや本体、およびその周辺の汚れもしっかり拭きとりましょう。

浴室

浴室の換気扇はトイレと同様、壁や天井に埋め込むタイプが一般的です。

フィルター(カバー)はねじ止め式のものもありますが、ねじのないはめこみ式も多くあります。

はめこみ式のフィルター(カバー)は、金属のクリップで固定しているだけです。

カバーを両手の指ではさんで少し力を入れて下げると隙間ができるため、隙間に指を差し込めば簡単に外せます。

外すとファンが見えますが、トイレと同じタイプであればキャップを外して取り外すことが可能です。

もし外せない、届かない場合は掃除機の細いノズルを使って、なかのホコリを取り除いてキレイにしましょう。

パーツ別!賃貸物件の換気扇の外し方

ここからは、換気扇のパーツごとの外し方を詳しく解説します。

換気扇は主に、フィルター(カバー)とファン、それらを固定する枠で作られています。

それぞれどのように外すことができるか、一つずつ詳しく見てみましょう。

フィルター

換気扇のフィルターは、クリップで固定するタイプが多いです。

外し方は、クリップを指ではさんだり、上にずらしたりするのが一般的です。

ただ、フィルターは汚れを集めるためのものなので、キッチンであれば油汚れ、浴室ならカビなどが付着し、液体として滴り落ちることがあるので注意して外しましょう。

フィルターは換気する空気に含まれるホコリや汚れを取り込むため、長く使っていると目詰まりを起こし、換気しづらくなります。

掃除のポイントは、洗剤をお湯に溶かしてつけ置き洗いするほか、重曹やセスキ(セスキ炭酸ナトリウム)をかけて歯ブラシでこするのが良いです。

プロペラファン

プロペラファンの外し方は、通常のねじと逆です。

扇風機のファンと同じ要領で、軸のキャップ部分に「ゆるむ」「しめる」と書いてあるため、ゆるむの方向に回せば簡単に外せます。

フィルターがあれば、汚れは比較的少ないかもしれませんが、長い間放置していれば汚れがこびりついています。

フィルター同様、重曹や洗剤を使用してつけ置き洗いし、歯ブラシでこすってきれいにしましょう。

シロッコファン

シロッコファンを外す方法は、プロペラファンと同様です。

シロッコファンは、プロペラファンより大型なため、外したあと清掃しやすいよう、スペースを作っておきましょう。

汚れもがひどいときは、重曹だけでなくセスキ(セスキ炭酸ナトリウム)などの洗剤を使うことをおすすめします。

キッチンのレンジフードのような大きな枠は無理ですが、比較的小型の換気扇なら枠も取り外して清掃できます。

ファンの周りの「ケース」は、ただはまっているだけのため手前にゆっくり引けば簡単に外せます。

枠を外すと、ファンがついた「本体」がむき出しになります。本体はねじで固定されているため、ねじを外せば丸ごと取り外せるため、すみずみまで清掃することも可能です。

枠の表はもちろんですが、裏にも汚れはたまります。

表には油汚れなども付着するため、重曹スプレーなどを使用した拭き掃除を、裏は綿棒や使用済みの歯ブラシなどを使ってすみずみまで汚れを落としましょう。

賃貸物件の換気扇を外す際の注意点

賃貸物件の換気扇を外すときには、以下の3つの注意点に気をつけましょう。

安全のため必ず電源を抜いておく

換気扇のファンの材質や回るスピードによっては、直接触るとケガしてしまう可能性があります。

フィルターやカバーを外してファンがむき出しになる前に必ず電源を抜く、ブレーカーを落とすなどして、作業中間違ってもファンが回ってしまわないようにしておきましょう。

換気扇の電源を抜く

ケガをすると清掃どころではなくなるので、十分注意してください。

転倒しないよう足場を固定する

換気扇の取り外し作業中にバランスを崩して転倒しないように、足場を固定しておきましょう。

キッチンにせよトイレ、浴室にせよ、換気扇は高い位置に設置されているものです。

また、トイレは便器がある、浴室は滑りやすいタイルの上など、普通のイスでは安定しづらいこともあります。

不安定なイスなどを使って作業をするのではなく、ケガをしないよう、滑り止めのついた脚立や滑り防止マットなどを用意すると良いでしょう。

新聞紙で回りを養生する

換気扇を外す前に、換気扇の周りに新聞紙を敷くのがおすすめです。

換気扇の周りには長期間稼働すればそれだけ、ホコリや汚れがたまっています。

そのまま換気扇を外すと、少なからず周囲にたまったホコリが散らばってしまい、それらを清掃する手間が増えてしまいます。

養生テープを使って新聞紙を固定すれば、作業中にずれる心配もありません。終われば新聞紙ごと捨てるだけのため後片付けも簡単です。

換気扇のクリーニングの適切な頻度は?

換気扇のクリーニングは、普段なかなか取りかかりづらい清掃の「難所」といえるかもしれません。

しかし、換気扇は使えば使うほど汚れるものです。比較的汚れの少ないだろうトイレでも、せめて1年に1回は清掃し、キレイな状態に戻しましょう。

湿気の多い浴室や、油汚れのあるキッチンは、年2回、できれば3〜4ヵ月に1回、簡単な清掃でもしておくと労力も少なくて済みます。

普段から換気扇の汚れに注意し、気になったら清掃する習慣を作ると良いでしょう。

まとめ

換気扇には換気だけでなく、湿気やホコリがたまらないよう空気の流れを作る役割もあります。

使うほど汚れる部品であり、清掃する必要がありますが、そのためには換気扇をうまく取り外さなくてはなりません。

外し方はご紹介したように設置されている場所や、パーツ別の特徴によって異なります。

うまく取り外すには電源を切っておく、足場を固定するなどの注意も必要です。

換気扇をいつも清潔に便利に使いたければ、ご紹介した内容をしっかり把握しておきましょう。

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