皆さんは四国と聞いて何を連想されますか?愛媛県のみかん・道後温泉、香川県の讃岐うどん、徳島県の鳴門の渦潮・阿波踊り、高知県のかつお・坂本竜馬など様々あると思いますが、四国全域という見方であるなら四国八十八ヶ所霊場のお遍路さんを連想することができるかと思います。
その四国八十八ヶ所霊場が山口市の秋穂地区にあるというのをご存知でしょうか。私も以前から秋穂地区にはそうしたものがあることを聞いたことはありましたが、なぜ四国のものが山口市にあるのかをよく知りませんでした。今回は山口市秋穂地区の八十八ヶ所霊場とお遍路さんがどういったものなのかを調べてみましたのでご紹介します。
そもそも四国八十八ヶ所霊場・お遍路とは何か

四国八十八ヶ所霊場のお遍路は弘法大師・空海ゆかりの寺院を巡礼する行為のことです。巡礼行為というのは四国以外に目を向けても日本には伊勢参り、熊野詣、善行寺参りといったものもあり、古来から信仰に関する行為としてポピュラーなものと言えます。
お遍路の方法も車、自転車、徒歩と自由で、その目的も健康増進、自分探し、願い事の祈願、縁結びなど行う人様々、全てを回るもよし、一部を回るもよしとあまり型にはまらず比較的気軽に行えるもののようです。
またお遍路には「同行二人」というキーワードがあり、これは自分と一緒に弘法大師・空海と伴に巡礼を行うという考え方があるようです。
なぜ山口市秋穂に四国八十八ヶ所霊場があるのか
さて、四国でもない山口市秋穂になぜ四国八十八ヶ所霊場があるのかという本題ですが、今から約230年前の天明3年(1783年)に秋穂にある遍明院という寺院の遍明院第八性海法印がお弟子さんと伴に四国八十八ヶ所霊場を巡って、各霊場の御符と砂を持ち帰って、秋穂の各地に霊域を定めて札所としたのが始まりとされています。現在の遍明院にはその性海法印とお弟子を祀った開山堂が建っています。

地図を入手して行ってみた
八十八ヶ所巡礼をするならもちろんお遍路の地図が必要です。地図は道の駅秋穂、秋穂の地域交流センターなどに設置されています。1番から88番までの札所と地図が記載されています。
早速地図を入手して、八十八ヶ所をいくつか廻ってみます。
地図によると秋穂の主な寺社仏閣には複数の札所がまとめて祀られていることが多いようです。また、車で秋穂地区を走ると巡礼の案内板と一緒に札所となる小さなお堂があちこちに建っているのが目に入ります。秋穂地区は私の中では海老というイメージがあったのですが、こうして回ってみると何かとても神聖な土地という感じがしてきます。



春のお大師まいりとは

秋穂の八十八ヶ所については、年に1度、旧暦の3月20日・21日に合わせるように「お大師まいり」というイベントが開催されます。この日は弘法大師の御入定(命日)とされ、巡礼に来られた人たちに地元の人々が飲み物や食べ物をふるまっておもてなしするというものです。本場の四国お遍路にもおもてなし・接待の文化が根付いているそうですが、この秋穂地区にも年1回でもこうしたイベントを行っているのは地域の伝統を継承するという意味においてとても意義があることだと思います。
まとめ
四国とは違いますが、山口市秋穂にある新たな魅力を再発見した感じがしました。実際に廻るのには車は駐車場や狭い路地などの問題で効率が悪いので、自転車やバイクなどを使えば多く廻れそうです。
また、お遍路は気軽にできるとはいえ、ある程度の作法(マナー)がありますので、本格的にやってみたい場合は良く調査をした上で巡礼されることをオススメします。


































