【土用の丑の日はいつ?】うなぎを食べる由来を子どもにわかりやすく説明しよう!

土用の丑の日の由来や風習とは?うなぎを食べるのはなぜ?

夏の定番食材といえば「うなぎ」。

毎年7月、8月頃の「土用の丑の日(どようのうしのひ)」には、夏バテ防止やスタミナ増進などを理由にうなぎを食べるのが慣習です。

うなぎが好きな方にとっては欠かせないイベントでしょう。

ところで、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのか知っていますか?

子どもにもわかりやすく説明できるよう、土用の丑の日の由来やうなぎを食べる理由を紹介します。

土用の丑の日って?土曜とは違う?

土用の丑の日って?土曜とは違う?

そもそも土用の丑の日がどのようなものか知っていますか?

土用の丑の日のことを「夏の暑い土曜日にうなぎを食べる日」だと勘違いしている方もいるのではないでしょうか。

言葉だけを聞くと土用を土曜と勘違いしそうですが、実はまったく関係ありません。

「うなぎを食べる日」「夏の日」などぼんやりとしたイメージはあるかもしれませんが、具体的に説明できる方はそう多くないでしょう。

まずは、土用の丑の日がどういう日なのか紹介します。

土用とは?立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間

土用の丑の日の「土用」とは、節分や彼岸などと同じ陰陽五行説に由来する暦日の一つで、四立(しりゅう)の直前の約18日間を指します。

四立とは二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬のこと。

一般的に土用の丑の日といえば夏の土用の丑の日(立秋前)を指しますが、春夏秋冬それぞれに土用および丑の日があります。

ちなみに土用の丑の日は年平均6.09日あるとされ、夏の土用の丑の日が2日(平均1.57日)ある場合は「一の丑(いちのうし)」「二の丑(にのうし)」と呼び分けます。

丑の日とは?

丑(うし)の日とは、十二支の「丑」のことです。

十二支といえば「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」でお馴染みの干支がよく知られていますが、年だけでなく日付、方角や時間などさまざまなものに使われています。

十二支で日付を数える場合は1順12日。

仮に1日を子とする場合は2日が丑、3日が寅、4日が卯と順に進み、亥まで進んだのち子に戻ります。

土用の丑の日とは?

つまり、土用の丑の日とは「二十四節気の四立の前約18日間にある丑の日」です。

12日で1順するため、18日間あれば同じ十二支が2回当たることがあるわけですね。

毎年違う!2023年の土用の丑の日はいつ?

土用の丑の日は、毎年日付が変わります。

2023年の土用の丑の日は、下記の6日です。

冬の土用の丑の日は、1月19日(木)と1月31日(火)。

春の土用の丑の日は、4月25日(火)。

夏の土用の丑の日は、7月30日(日)。

秋の土用の丑の日は、10月22日(日)と11月3日(金)。

うなぎを食べるのは夏の土用の丑の日で7月30日(日)です。

思わず勘違いしてしまいそうですが、「土曜」と「土用」は関係ないので気を付けてくださいね!

7月の土用の丑の日

土用の丑の日は毎年日にちが変わります。

2023年は土用の丑の日は7月30日(日)だけです。

2023年は8月には土用の丑の日がないので、縁起を担いでうなぎを食べるなら7月30日にぜひ取り入れてみましょう。

8月の土用の丑の日

毎年多くの場合、7月と8月の2回、土用の丑の日があります。

土用の期間中、2回目の丑の日を「二の丑」と呼びます。

しかし、2023年は土用の期間中に2度目の丑の日は残念ながらありません。

土用の丑の日の由来や風習

土用の丑の日の由来や風習

「土用」や「丑の日」を紹介しましたが、どちらもうなぎとの関連性はありませんでしたよね。

しかし、土用の丑の日といえばうなぎを食べる日。

一体どういう理由でこのような風習が生まれたのでしょうか。

うなぎを食べる風習や理由は

日本人のうなぎを食べる習慣はとても古く、縄文時代にはあったとされ、日本最古の歌集『万葉集』には大伴家持が吉田連老に贈った唄が載っています。

「石麻呂に 我れ物申す夏痩せによしといふものぞ 鰻(むなぎ)捕り食せ」

これは夏痩せした吉田連老に対して「石麻呂さん、夏痩せには鰻が良いそうですから捕って食べてください」とからかっているのだそう。

また1697年に発刊された食物本草書の最高峰『本朝食鑑』では、「腰を暖め、陽(性的能力)を起こし、諸風(緒の風毒)を除き、五痔を療し、悪瘡を治し、一切の虫を殺す。小児の疳傷および虫による心病に最も良い」と紹介されています。

ちなみにはじめてうなぎの蒲焼が登場する文献は『鈴鹿家記』(1399年)です。

平賀源内が考えたキャッチコピー?

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣の起源は諸説ありますが、なかでも有名なのは江戸時代の発明家で地質学や本草学など多方面で活躍した才人「平賀源内」がはじめたとする説です。

夏に売上が落ち込むうなぎ屋に頼まれた源内は、土用の丑の日には「う」の付くものを食べると良いとする流行にあやかり「本日丑の日」とアピールするようアドバイス。

結果、大繁盛したうなぎ屋を真似てほかのうなぎ屋も同様のアピールをするようになり、次第に定着したという説です。

その際、店頭に「う」の文字を掲げPOP効果を狙ったともされ、平賀源内は日本人初のコピーライターといわれています。

うなぎを食べると夏バテに効く?

うなぎはA、B1、B2、E、Dなどの豊富なビタミン、DHAやEPAなどの脂質、カルシウム、鉄分や亜鉛など栄養素が豊富で、とくにビタミンAは成人の1日の摂取量を賄うほど。

残念ながらうなぎの疲労回復効果の因果ははっきりと認められているわけではありませんが、栄養豊富で高エネルギーなうなぎで、夏を乗り切る気合を充填するのは良い方法でしょう。

病は気から。

ただし、食べ過ぎると胃の負担が増えて逆効果になってしまうため注意が必要です。

子どもに食べさせる分は、少量にとどめ、しっかりと小骨を取り除くことも忘れないでくださいね。

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子どもたちにわかりやすく伝えるには

子どもたちにわかりやすく伝えるには

以上、土用の丑の日のあれこれを紹介してきましたが、いざ子どもに説明するのはなかなか難しいですよね。

子どもにもわかりやすく、かつ納得させられるような説明をするポイントは次のとおりです。

土用の丑の日の簡単な説明は?

土用の丑の日を保育園や幼稚園の子どもに説明するのは難しいでしょうから、わかりやすくメリットを伝えるのがおすすめ。

子どもに興味を持ってほしいと思ったら、クイズ形式や絵本などで紹介するのも良いでしょう。

例えば、「どようはどようでも、うなぎを食べると元気になる日って知ってる?」とか「うしの日だけど、牛ではなくてうなぎを食べる日があるんだよ?」などいうと、興味を示してくれます。

もっと簡単に「うなぎを食べると元気になれるんだよ」「おっきくなれるよ」などと説明するのも良いですね。

また「みんなで一緒に同じものを食べて仲良く過ごす日だよ」などと伝えるのも良いかもしれませんね。

曜日や干支、うなぎを教えるのは

子どもが興味を持ちやすいよう絵本やお話にしたり、イメージしやすいよう図鑑やカレンダーを使ったりするのがおすすめです。

子どもが興味を持ちやすい題材に変える、簡単なクイズなどにするなどの方法も伝わりやすいので良いでしょう。

また実際にうなぎを食べさせるのも効果的です。

ただ、うなぎは味に癖があるほか小骨も多く、大人でも苦手な方が少なくありません。

できるだけ細かく小骨を取り除き、細かく切ったうなぎを少量混ぜたうなぎご飯などにすると子どもでも食べやすくなりますよ。

まとめ:日本の行事をおいしく楽しもう

まとめ:日本の行事をおいしく楽しもう

土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、うなぎが夏バテに効くなどの明確な根拠からではなく平賀源内のきまぐれが発端だったことに驚いた方もいるでしょう。

実際にうなぎは栄養豊富で滋養強壮に良いとされますが、土用の丑の日の風習には平賀源内のアイデア、暦や食文化の歴史なども関わっているのがおもしろいところ。

アイデア次第で大きな成功につながった点などは、子どものやる気や将来に役立つ子どもの将来にかもしれないポイントなので話して聞かせたいエピソードです。

ただ単に「高級なうなぎを食べる日」ではなく、親子ともどもさまざまな学びや気付きが得られる日になると良いですね!

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