【薬剤師監修】子どもがお薬を飲んでくれない!嫌がる子どもでもスムーズに飲める工夫をご紹介

薬を飲む女の子

皆さんは、風邪を引いたり熱を出した子どもが薬を飲むのを嫌がったり、薬を飲ませるためにあれこれ考えたことはありますか?

飲んでくれないと困るのに、なかなか飲んでくれず……他のママはどうしてるの?って気になりますよね。

そこで、先輩ママさんたちはどのようにこの局面を切り抜けられてきたか、まとめてみました。

さっそく先輩ママさんたちの試行錯誤を参考にしてみましょう!

この調査は、ミキハウス子育て総研のWeekly ゴーゴーリサーチ(第957回分析結果) を出典元としています。

子どもがお薬を嫌がった経験は7割近くも!

薬を嫌がったことのある子は6割強いるようです。

Q.お子さまが薬を嫌がった経験はありますか?

嫌がったことがある:65.9%
ない:27.7%
まだわからない:6.4%

多くのママが子どもの薬を嫌がるのを体験しているようですね。

そのなかで、どのような薬を嫌がるのでしょうか。

Q.どのような薬を嫌がりましたか?(複数可)

粉薬:81.0%
シロップ:21.8%
錠剤:17.6%
漢方:8.5%

粉薬が8割強とほとんどの子どもが粉薬を嫌がったようです。

粉薬は溶けやすいため苦みを感じやすく、飲むのを失敗して気管に入ってむせるなど、小さな子どもには飲みにくいので大変ですよね。

シロップも、甘いものなら大丈夫かと思いますが、そうでないものもあるのでしょう。

意外な強敵です。

ママ賃貸

なぜ子どもはお薬を嫌がるの?

薬を飲むのを嫌がっている子供
前項で子どもが薬を嫌がったことがあると回答したママやパパが65.9%という結果を紹介しました。

では、なぜ子どもは薬を嫌がるのでしょうか。いくつか理由を紹介します。

味や食感が原因

小さな子どもは大人に比べて味覚も敏感です。

そのため、苦みを強く感じてしまい薬を嫌がるということが考えられます。

また、口のなかに張り付く、ジャリジャリしているなど薬の食感が苦手で嫌がるということもありますよ。

病気が原因で嫌がる

体調が悪いとき、特に胃腸の調子が悪いときなどは無理に薬を飲ませることで、吐いてしまうこともあります。

それをきっかけに「薬=吐いてしまう」という意識を子どもに植え付けてしまうこともあるので、体調によって無理に飲ませることは避けましょう。

風邪を引いているときなどは、口のなかが荒れたりのどの痛みがあったりすることがあり、これらの痛みが原因で薬を嫌がっていることも考えられます。

コミュニケーション不足も薬嫌いの原因の一つ

最初はアイスクリームやジュースなどに混ぜて飲ませていた薬も、成長とともに気付くようになり、かたくなに飲まなくなってしまうことがあります。

薬を「何かに隠す」という行為が、薬だけでなくママやパパへの不信感につながり、薬嫌いの原因になってしまうからです。

子どもがある程度の年齢になってくると、どうして薬が必要なのか理解できるようになります。

子どもだから「どうせわからないだろう」とごまかしてどうにかしようとするのではなく、薬の必要性などを伝えてみましょう。

また、薬を飲ませようと必死になるあまり過度に干渉してしまうことがあります。

ガミガミと怒りながら「薬を飲みなさい」と言われるとどうしても嫌になってしまうものです。

反対に、「飲みなさいよ」と声をかけるだけで放っておかれるのも子どもにとっては辛いことです。

「飲めたら褒める」「無理に飲ませない」など、コミュニケーションを取りながら見守ることも薬嫌いにならないためには必要なことですよ。

嫌がる子どもにお薬を飲ませるには?

薬を飲む子どもに寄り添うママ

それではお待ちかね、先輩ママの子どもの薬の飲ませ方を公開です!

Q.お子さまに薬を飲ませるとき、どのようにしていますか(いましたか)?(複数可)

そのまま飲ませる:33.9%
水に溶かす:33.9%
ジュースなど飲みものに混ぜる:28.6%
服薬補助ゼリーを使う:19.8%
プリン、ヨーグルトに混ぜる:19.3%
アイスに混ぜる:14.1%
スポイトを使う:13.5%
少量の水を加えて団子状に:9.4%
ミルクや母乳に混ぜる:6.3%
オブラートを使う:5.7%
チョコレートなど甘いものと混ぜる:5.2%
ごはんなどの主食に混ぜる:2.1%
水などを混ぜて凍らせる:1.6%

意外にも先輩ママはそのまま飲ませた方が3割を超えています。

その次点では、水に溶かして飲ませるママが多くなっています。

他にも、味を消しやすいジュースなどの飲みものに混ぜて飲ませるママも多いようですね。

ミルクや母乳に混ぜる方もいますが、今後嫌いになる可能性があるのでおすすめはしません。

水などに混ぜて凍らせるのも、薬の効果が失われるかもしれないので、まとめてはしない方が良いでしょう。

服薬補助ゼリーは、薬をスムーズに飲むための専用のものなので、飲み合わせなどの心配もなくつるんと簡単に飲めるので安心して使用できますね。

まとめ

子どもの薬とおくすり手帳
小さな子どもが熱を出したり風邪を引いたりと体調を崩すことは頻繁にあります。

薬を嫌がる子どもはめずらしくなく、先輩ママたちも試行錯誤して子どもに薬を飲ませていたことがわかりますね。

意外にもそのままの状態で薬を飲ませているというママは少なくありませんでしたが、それが難しい場合もジュースやアイス、服薬補助ゼリーなどを使うなどいろいろなアイデアがありました。

ただし、薬によっては混ぜられないジュースなどがあったり、混ぜることで余計に苦味が増す場合もあるので注意が必要です。

必ず処方してもらった医師に確認しましょう。

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監修者プロフィール

薬剤師アイコン
櫻井 里沙子

総合病院 院内薬局の薬剤師として、また病棟薬剤師としての二つのキャリアを持つ。
現在は子育てに専念中。現役ママ目線で、子どもの服薬についてご提案します。


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