【お年玉の入れ方】お札の折り方や名前の書き方など、基本マナーを解説!

ポチ袋と硬貨

年末が近づくと考え始めるのがお年玉のこと。

子どもにはどのくらいの金額を渡したら良いのか、何歳から渡したら良いのかなど悩んでしまう場合もありますよね。

また、お年玉をもらった際のお返しなども悩みどころの一つです。

そこで今回の記事では、お年玉で用意するお札の折り方や入れる向きなどをはじめとした、お年玉のマナーをご紹介します。

詳しくマナーを知りたい方、お年玉を渡す予定のある方はぜひ記事を参考にしてください。

お年玉の入れ方

お年玉

お年玉をどのように入れたら良いのか悩んだ経験がある方もいますよね。

ここでは、お札の折り方や硬貨の入れ方など、お年玉の入れ方をご紹介します。

お札の折り方

お年玉を用意する際に、ポチ袋を使用する場合はお札を折らなくてはなりません。

ポチ袋に入れる際にお札を三つ折りにすることになりますが、正しい折り方があるのをご存じでしょうか?

お札を三つ折りにする際には、お札の表面が内側になるようにして折ります。

左から右の順に三つ折りにし、右側がかぶさった状態をポチ袋の内側にして入れます。

このとき、天地が逆さにならないように注意しましょう。

きれいに三等分に折るには、肖像の端を目安に折りたたむのがおすすめです。

お年玉用に新札を用意した場合は、折り目がくっきりと残らないようにふんわりと折るのが良いとされています。

お札が複数枚になる場合には重ねて折りましょう。

また、「死」を連想させるため四つ折りはNGとされています。

硬貨の入れ方

硬貨にもお札同様に表と裏があります。

硬貨の表は絵柄や漢数字があるほうで、製造年やアラビア数字が刻印されているほうが裏です。

一見覚えやすいのですが、五円玉だけアラビア数字の刻印がないため例外となります。

ポチ袋に入れる際には、硬貨の表とポチ袋の表を揃えるようにして入れましょう。

お札を折らない場合

お年玉用の袋を用意する際、ポチ袋ではなく封筒サイズの祝儀袋を用意することもあるでしょう。

この場合は、お札は折らずにそのまま袋のなかに入れます。

このとき、袋の表とお札の表をあわせるようにして入れましょう。

お札の表裏以外にも入れる際に気をつけたいのが、上下です。

肖像画が上になるようにして入れましょう。

お年玉袋への名前の書き方

お年玉の袋には、宛名と自分の名前を書きますよね。

初めてお年玉を用意する場合など、どのように名前を書いたら良いのか悩むこともあるでしょう。

宛名は表の左上に書き、自分の名前は袋の裏の左下に書くのが基本の書き方となります。

袋によっては柄などの関係で書きにくい場合がありますが、多少位置が違ってもマナー違反にはならないので大丈夫です。

名前を書く欄があるポチ袋や長封筒もあるので、使用する袋のデザインに合わせて書きましょう。

幼い子どもへ渡す場合は「〇〇くん、〇〇ちゃんへ」「△△おじさんより」などと書くことで本人にわかりやすくなります。

渡す相手との関係性を考えながら書き方を工夫してみてください。

水引付きの祝儀袋を使う場合は、水引の上に「お年玉」と書き、下に自分の名前を書きましょう。


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お年玉に関するマナー

お年玉袋と獅子舞

お年玉には特別なマナーがあるのか気になる方もいますよね。

実際に用意する前にどのようなマナーがあるのか確認しておきましょう。

新札がない場合

お年玉に使うお札はなるべくきれいなものを用意したいところ。

良く耳にするのは「ピン札」や「新札」などの言葉ですが、この2つには違いがあります。

ピン札はシワがなくきれいな状態の紙幣、新札は発行されてから使われていない紙幣です。

お年玉に使用するのは、ピン札ではなく新札のほうが良いとされています。

これは、お年玉を渡すお正月は新年を迎えるお祝いごとであり、使い古したお金を用いないことがマナーとされているためです。

しかし、新札を手に入れるのが難しい場合は、シワのないピン札を用いても大丈夫です。

その際、新札を用意できなかったことをひと言お詫びしてからお年玉を渡しましょう。

お年玉は年長者から目下の者へ渡す

お年玉は、歳神様にお供えした餅玉を年長者から目下の者に分け与えたことが由来となっています。

そのため、お年玉は目上から目下へ渡すのが基本的な考え方です。

たとえ渡す相手が子どもであっても、上司の子どもである場合には「お年玉」として渡すのはNGとなります。

「文具料」や「玩具料」などとして渡す方法もありますが、金品を贈ること自体を失礼と感じる方もいるので状況に応じて考えましょう。

また、子どもから親にも「お年玉」としては渡してはいけません。

この場合、「お年賀」として渡しましょう。

ポチ袋がない場合

外出先など、予定していないタイミングでお年玉を渡す状況になった場合、ポチ袋や祝儀袋など、お年玉に適切な袋を持っていないこともあるでしょう。

適切な袋がないからといって、現金を裸で渡すのは失礼にあたります。

コピー用紙や折り紙など手持ちの紙に包んで渡すようにしましょう。

しっかりとした紙がない場合にはティッシュでもかまいません。

また、その際には袋がないことへのお詫びを添えると良いでしょう。

「4」や「9」がつく金額は避ける

お年玉として渡す金額は、キリの良い額にすることがほとんどだと思いますが、避けるべき金額を念頭に置いておきましょう。

4,000円、4万円、9,000円などの金額は、「死」「苦」を連想させるため避けます。

ただの数字だと考える方がいる一方、気にする方もいるため、避けるのが無難です。

お年玉は何歳まであげる?

お年玉は何歳まであげるのが一般的なのか気になる方もいますよね。

お年玉をあげる年齢に特に決まりはありません。

例えば、高校卒業、20歳までなど区切りの良いときまでお年玉を渡せば良いのではないでしょうか。

自分の子どもの場合には、家庭ごとにルールを決めておきましょう。

また、自分の子ども以外に渡す場合、渡す子どもの保護者と話し合えるようなら、何歳まで渡すのか区切りを決めておくのもおすすめです。

子どものいない方からお年玉をもらった場合

渡すだけでなく、我が子がお年玉をもらう立場になることもあります。

子どものいない方からお年玉をもらった場合、お返しなどが必要なのか心配になる方もいるでしょう。

どちらも子どもがいれば「お互いさま」と思えますが、相手に子どもがいない場合はもらいっぱなしになってしまうため気が引けてしまいますよね。

しかし、お年玉はお返しが必要なものではありません。

お年玉をもらったときにきちんとお礼を伝えれば良いのではないでしょうか。

それだけでは気になってしまう場合は、その場で何かを返そうとするのではなく、別の機会に食事をごちそうする、誕生日プレゼントを渡すなどで感謝を伝えてみましょう。

【年齢別】お年玉の金額相場

お年玉をどの程度の金額にしようか悩む方もいるでしょう。

相場をご紹介するので参考にしてください。

年齢金額
未就学児(3~6歳)500~1,000円
小学校低学年1,000~3,000円
小学校高学年3,000円~5,000円
中学生5,000円
高校生1万円

上記の金額はあくまでも参考なので、ご家庭によって適宜決めてください。

また、相手との関係性や親戚間なら話し合って決めておくのも良いでしょう。

まとめ

お年玉と鏡餅

今回の記事では、お年玉を渡す際のマナーにはどのようなものがあるのかをご紹介しました。

お札の折り方や硬貨の表裏など意外と知らないこともあったのではないでしょうか。

細かく気にしないでお年玉を渡してしまうこともあるかもしれませんが、きちんと用意して渡せるようになると、より相手に気持ちが伝わるような気がしますよね。

ぜひ、記事を参考に我が子や親戚の子どもなどにお年玉を用意してみましょう。


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