夜泣きと聞くと乳幼児だけにある現象に思えるかもしれませんが、4歳の夜泣きはけっして珍しいものではありません。
「赤ちゃんの頃と違って言葉で表現できるのになぜ?」と不思議に思う方もいるでしょう。
「もしかしたら何か異常があるのかも……」と不安になる方もいるでしょうが、大半は些細なきっかけが夜泣きの原因です。
原因や対処法を知り、冷静に対応できると良いですよね。
詳しくご紹介します。
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夜泣きとは?いつからいつまで?
そもそも夜泣きとはどういうものなのでしょうか。
子どもが小さいときから悩まされていた方も多いでしょうが、あらためて夜泣きとはどういうものなのか紹介します。
夜泣きとは?
夜泣きとは、夜寝ている子どもが急に眠りから覚めて泣きわめく現象です。
なぜ泣いているのかもわからず、あやしても泣き止まず……。
昼間は元気で寝る前も機嫌が良かったのに、突然泣きじゃくってどうにもできなくなる様子に不安を感じる方も少なくありません。
夜泣きの原因ははっきりしておらず、昼間の刺激が原因で起こる説や睡眠サイクルが未熟なために起こる説などいくつかの説があります。
夜泣きはいつからいつまで?
一般的に夜泣きをするのは生後半年頃から1歳半ぐらいまでとされ、特に生後7~9ヵ月頃が多い時期です。
早い子は生後2~3ヵ月頃から夜泣きがはじまり、2歳を過ぎても夜泣きが続く子もいます。
2歳頃までに落ち着く子が多いため「うちの子、ちょっと遅いかも……」と気になることもあるでしょうが、2歳を過ぎても夜泣きが続く子も珍しくないので心配はいりません。
4歳でも夜泣きする?
2歳以降も夜泣きが続く子、再発する子、4歳から突然夜泣きをするようになる子などさまざまです。
3~4歳頃の夜泣きは数分程度で収まり、徐々に頻度が減ってなくなるのが一般的ですが、なかには暴れたり怯えたりする奇行がともなう場合があります。
通常の夜泣きとは異なる症状を見せる場合は、夜驚症(やきょうしょう)の可能性も考慮しましょう。
夜驚症の説明は後述します。
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4歳の夜泣きで考えられる原因や対策
4歳の夜泣きの原因は何なのでしょうか。
そもそも夜泣きのメカニズム自体が未解明なのではっきりとした原因はわかりませんが、例えば次のような要因が4歳の夜泣きに影響を及ぼしていると考えられています。
- 成長過程での一時的な脳の混乱
- 未熟な睡眠サイクル
- 日中の強い刺激
- 運動不足
- 睡眠環境の不快感
これらを踏まえて対策を講じましょう。
寝る前の強い刺激を避ける
寝る前に受けた音や光の刺激が、夜泣きを引き起こしている可能性があります。
スマートフォンでゲームをさせたり動画を見せたりするのは避けたほうが賢明です。
テレビやスマートフォンなどの音や光は想像以上に強い刺激になるため、少なくとも就寝2時間前には使うのを終え、脳を睡眠モードにします。
良い環境で眠れるよう、明かりや響いてくる音などに注意しながら寝室の環境を整え、睡眠の質が上がるよう心がけましょう。
規則正しい生活リズムを心がける
良い睡眠をとるためには、規則正しい生活を送ることも大切です。
- 早寝早起きをする
- 3食きちんと食べる
- 外に出て太陽を浴びる
- 運動をする
- お風呂で体を温める
以上のことが睡眠の質を向上させるうえで大切だとされます。
日中におひさまの元で適度に運動させ、お昼寝の時間を調整したりお風呂で体温を上げたりしながら心地よく寝付けるよう誘導してあげられると良いですね。
足が痛い!と泣くなら……
子どもが寝ているときに足を痛がる理由は、精神的なものや成長痛などいくつか考えられます。
「足が痛い」と泣いて起きたのにしばらくすると泣き止み、日中は痛そうな素振りを見せず元気に駆け回っているようなら成長痛かもしれません。
精神的なものであれば、痛がっている場所をさすってあげると落ち着きます。
もし日中も痛がったり1~2週間経っても痛みが続いてる場合は、念のため一度病院で見てもらうと安心です。
睡眠障害や夜驚症(やきょうしょう)とは?
4歳で突然夜泣きがはじまったときに疑われる夜驚症(やきょうしょう)などの睡眠障害を紹介します。
睡眠障害(覚醒障害)とは?
睡眠障害とは次のようなものです。
- なかなか寝付けない
- 途中で何度も目が覚める
- いくら寝ても眠い
- いびき、寝言、無呼吸などの異常現象がある
一口に睡眠障害といってもさまざまなものがありますが、4歳の夜泣きは睡眠障害のうちの覚醒障害と呼ばれる夜驚症の可能性があります。
覚醒障害は、睡眠後1~3時間の早い時期のノンレム睡眠時(深い眠り)に起こりやすいのが特徴です。
参考:国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部 | 睡眠時随伴症
夜驚症とは?特徴や対応
夜驚症は、睡眠中に突然、恐怖や興奮を感じたような表情で大声を上げて覚醒してしまう覚醒の障害で、ノンレム睡眠から生じる睡眠時随伴症の一つ。
睡眠時随伴症はノンレム睡眠から生じるものとレム睡眠から生じるものがあり、前者は夜驚症や睡眠時遊行症(夢遊病)、後者は悪夢障害やレム睡眠行動障害などがあります。
突然叫び声を上げて起き上がり、呼吸が荒くなったり発汗したりし、呼びかけても反応は薄く本人はほとんど覚えていません。
3~6歳頃の子どもの多い睡眠障害で、原因は解明されていないものの、夜泣きと同じように数分で落ち着き覚えていないなどの特徴から寝ぼけの状態だと考えられています。
夜驚症は呼びかけても聞こえていないため、焦って話しかけても意味がありません。
ほとんどは数分で治まるため、周囲に危険がないことを確認して治まるのを見守りましょう。
ほとんどは思春期早期までに自然に治りますが、稀に成人期まで続くこともあります。
一晩に何度も症状がでる、1回あたりの時間が長いなどの理由で保護者が睡眠不足になってしまう場合は小児科などに相談すると良いでしょう。
参考:東邦大学医療センター佐倉病院小児科|~子どもによくみられる症状~ 「夜驚症・夢中遊行症」
錯乱性覚醒とは?
はっきりと目が覚めておらず頭がボーッとして夢か現実かわからないような状態で目覚めることを錯乱性覚醒といい、いわゆる寝ぼけている状態です。
夜驚症も錯乱性覚醒も同じ覚醒障害ですが、大きな声で泣き叫ぶ夜驚症に対して錯乱性覚醒はボーッとしているなど違いがあります。
ほかにも無意識のまま歩き回ったりする睡眠時遊行症(夢遊病)も同じ睡眠時随伴症です。
まとめ:悩んだら相談を
4歳の夜泣きの原因は、寝る前のスマートフォンの視聴や強いストレスを感じるなどさまざまな要因で引き起こされる可能性があります。
夜驚症も含め原因がはっきりとわかっていませんが、ほとんどの場合は自然に治る症状です。
寝室に壊れやすいものやケガをしやすいものを置かないなどの工夫をして、落ち着いて見守るとすっと眠りに戻れる場合が多いようです。
ただし、焦ったり心配し過ぎたりして保護者のほうが体調を崩すことも珍しくないため、悩んだ際は幼稚園、保育園、小児科や保健センターなどに相談してみてくださいね。
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ご家族でのお引越しやお部屋探しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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