【大学職員監修】オープンキャンパスから考える子どもの大学進学で親が準備すること

子どもから「オープンキャンパスに行きたい!」と言われた親は子どもの大学進学に向けてどんな準備をしたらよいのでしょうか。

「子どもはもう高校生だし自分で決めさせるから親の心配は必要ない」と思っていても、どの大学に進学するかによって自宅からの通学なのか、遠方のため賃貸契約を結んで一人暮らしさせるのかなど親がイメージしておくべきことはいくつもあります。

この記事では現役の大学職員がオープンキャンパスを通じて、親が大学進学に向けて考えておくべきことに加えて、最新のオープンキャンパス事情について紹介します。

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監修者プロフィール

土岐 光

関東の私立大学に勤務する現役の大学職員。
全日本SEO検定1級保有。大学職員として情報管理、各種制度改革、認証評価対応、企画・広報など幅広く経験。
累計30名以上からのOB訪問を受けた経験をもとに大学職員をめざす方のためのサイト「大学職員になる」運営。Twitterでは日々の業務内容を発信中。

「オープンキャンパスに行きたい!」は高校生の親が大学進学を具体的に考え始めるタイミング

子どもの大学進学について、いつから考え始めていますか?

子どものために準備するお金はいろいろありますが、そのなかでも教育費は大きな金額になりやすいです。

  • 子どもが生まれたときに子ども名義の通帳で大学進学の資金を貯金している
  • 大学進学まで見据えて私立の小中学校を受験させた
  • 中学から高校にかけて進学塾に通わせた

子どもの大学進学に向けて親が準備を始める時期はさまざまです。

教育費のことを考えるなら早いうちから準備しておく方が望ましいですが、通学や入学に関わる準備は志望校が決まっていない段階ではなかなか準備ができません。

しかし、子どもがオープンキャンパスに行く高校生のタイミングは親にとっても子どもの大学進学に向けて具体的な準備を始めるのに良いタイミングです。
高校生になれば子どもの学力や進路希望大学などの目星がつくため、通学方法や入学金・学費など具体的なイメージがしやすくなります。

子どもが「大学のオープンキャンパスに行きたい!」と言ったら大学進学に向けた具体的な準備を考えましょう。

オープンキャンパスとは大学が実施するキャンパス全体で行う進学説明会のこと

オープンキャンパスとは大学や専門学校が実施する進学説明会のことで、オープンキャンパス開催日はキャンパス全体を開放してさまざまな催しをしながら大学や学校の魅力を伝えるイベントです。

国立大学や私立大学など総合大学のオープンキャンパスでは、大学教授による模擬授業で身近な法律関係の判例研究や、理科学分野のサイエンス実験などが行われます。

模擬授業の他にも実際にキャンパスに通う大学生を招いた座談会などが開催され、高校生に大学進学後のイメージをもってもらうためのイベントがたくさんあります。

専門学校の場合は、ヘアカット実技やアイメイク講座など明日から役に立つスキルや知識を学ぶことができる模擬授業を実施しています。

オープンキャンパスの対象者は高校生だけでなく、その親も対象に進路説明会などが開催されます。
昨年度までの就職実績や就職先企業一覧の紹介など、オープンキャンパスでしか聞くことができない情報を得ることができるでしょう。

オープンキャンパスは夏の時期に実施される

大学のオープンキャンパスの場合、多くの高校生が夏休みを迎える7月中旬から8月下旬にかけて開催されることが多いです。

夏の時期は夏休み中の高校生が遠方からでも参加しやすい日程であることに加えて、大学生も夏休みに入り、大学講義が休みの期間になるため多くの大学でこの時期にオープンキャンパスの日程が設定されています。

毎年、春先頃から今年度のオープンキャンパス日程に関するお知らせが大学のホームページにて公開されるので、興味があれば早いうちからチェックしておきましょう。

2023年のオープンキャンパス最新動向

2022年は外出自粛要請があった影響を受けてオンラインにてオープンキャンパスを実施する大学が多くありましたが、2023年は対面実施の方向に戻す動きがトレンドです。

オープンキャンパスへの参加にあたっては、事前の申込制度を設けている大学が数多く存在しますので、気になる大学については事前申し込みを忘れずに行いましょう。

また、同じ大学でもキャンパスや学部によってオープンキャンパス実施日が異なることがあるので注意しましょう。

参考
北海道大学 対面形式 2023年8月6日(日)、8月7日(月)※すべて事前予約制

東北大学 対面形式 2023年7月26日(水)、7月27日(木)

早稲田大学 対面形式 2023年8月5日(土)、8月6日(日)※キャンパスによって日程設定

立命館大学 対面・Live形式 2023年8月5日(土)、8月6日(日)※参加事前登録制

九州大学 対面・Live形式 2023年8月5日(土)、8月6日(日)、8月7日(月)

オープンキャンパスに行く大学を参考に子どもの進学をイメージをしよう

女子高生の画像1

オープンキャンパスに参加する年齢の高校生になると、進路希望や偏差値などある程度、進学先の目途が立ちます。

親にとっても子どもの教育費として考えていた貯金額や進学後の下宿先などをある程度、具体的に把握できるタイミングになるため、子どもが参加するオープンキャンパスの大学を参考に大学進学に関するシミュレーションを行いましょう。

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自宅から通学できない場合は賃貸物件を探してみよう

オープンキャンパスは高校生にとって夏休み期間中に実施されるため、遠方の大学にも参加することが可能です。

子どもの大学進学にあたっては、自宅から通える範囲の大学に進学すれば賃貸物件や寮を借りる必要はありませんが、遠方の大学に進学する場合は子どもの居住地域や賃貸物件についても考えなくてはいけません。

大学生になると学生の自主性が尊重されるため、大学に通う頻度やアルバイトなど時間の使い方を含めて多くの面で自由に決められるようになります。

しかし、親の立場で考えると学費を支払い賃貸物件を契約して通学させる以上、ある程度はしっかりと学修して大学生の期間を有意義に過ごしてほしいと願うものです。

子どもが充実したキャンパスライフを過ごすために、子どもの居住地を決める際には以下の3点に気をつけましょう。

  • 下宿先から大学までのアクセスは良いか
  • 学生時代に過ごすキャンパスの場所を確認する
  • 学生寮の選択肢を検討してみる

子どもの居住先を決めるための具体的なポイントについて順に解説します。

賃貸契約のほかに奨学金の申請など子どもの大学進学に伴って親が知っておくべき契約事項は以下の記事で詳しく解説しています。

キャンパスまで通学経路の良い居住地を選ぼう

大学生にとって自宅からキャンパスまでのアクセスというのは非常に大切です。

高校生までの通学は毎日、決まった時間に必ず通学するケースが多いため習慣化されますが、大学生の場合は講義のある時限が曜日によって異なるため、毎日決まった時間に通学するわけではありません。

大学職員の仕事には学生の悩みや相談を受ける学生対応がありますが、単位を落としてしまったり、大学に行かなくなったりする原因に「通学経路のアクセスが面倒で大学に行かなくなったことが原因」という話を学生から聞くことがあります。

大学生は自分で多くの選択をできるがゆえに、面倒なアクセスということがきっかけで学生生活の歯車が狂ってしまうこともあります。

実家を離れて賃貸物件から通学させる場合は「大学に通いやすいエリア」であるかをよく確認しましょう。

大学生のお部屋探しをする場合、賃貸スタイルの「大学名検索」を利用することでキャンパス周辺の賃貸物件情報をすぐに検索することができます。

周辺エリアの家賃相場についても知ることができるので、気になる大学でチェックしてみましょう。

全国大学キャンパス別一覧 おすすめ駅&エリア紹介

進学するキャンパスを把握しよう

大学にはいくつものキャンパスがありますが、進学する学部によって通学するキャンパスが異なります。子どもの大学進学を考える場合は大学名だけでなく希望する学部についてもよく話を聞いておきましょう。

大学によっては学部の1回生、2回生と3回生、4回生で学ぶキャンパスが異なるケースも存在します。つまり、2回生から3回生に進級するタイミングで通学するキャンパスが変わるということです。

子どもの進学希望先の学部はどのキャンパスで学ぶのかについて、オープンキャンパスを利用して把握しておきましょう。

学生寮について調べておこう

子どもが実家を離れて遠方の大学に進学する場合は下宿費用が家計の負担になります。4年制の大学に進学する場合は4年間で48ヵ月分の家賃や2年おきに行う賃貸契約更新などの費用を見込まなければいけません。

このほかにも大学の入学金・学費だけでなく、大学生活を始めるために準備が必要な初期費用を用意しなければいけません。
大学生活を始めるために必要なパソコンなどについては以下の記事が参考になります。

毎月の固定費を抑えるためには金額の大きな出費から見直すことで倹約の効果がでてきます。

大学によっては大学が所有する学生寮の募集を行っているところもあります。大学が管理する学生寮はキャンパスへのアクセスが良いだけでなく、賃料も比較的安く抑えられている傾向にあるため、賃貸物件だけでなく学生寮の利用についても検討してみましょう。

ただし、学生寮の場合は一定期間の応募期間があり、抽選になる場合があります。特に女性限定の女子学生寮や留学生と共同生活をする国際寮などは人気も高く、抽選倍率は高くなるので注意が必要です。

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オープンキャンパスに参加して学習意欲を向上させよう

女子高生の画像2

「大学進学は子どもの問題だから自分で決めさせよう」と思っていても、案外、親の立場で想定したり考えたりすることが多くあることがわかります。

子どもが安心して学生生活を過ごすためにも、親である私たちが事前に進学をイメージして、想定しておくことはきっとムダにはなりません。

これから大学受験を控える高校生にとってオープンキャンパスに参加することで、模擬授業や学食の利用などを通じて実際のキャンパスライフに近い体験をすることができ、進学意欲が高まることでしょう。

ただやみくもに受験勉強を頑張るのではなく、目的をもって達成に向けた努力をするためにも子どもが「オープンキャンパスに行きたい!」と言ったらぜひ送り出してあげてください。

子どものオープンキャンパス参加をきっかけに親もしっかりと準備をして、より良い大学生活を過ごすために、まずはお子さんと大学進学に向けた話をしてみましょう。

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