フランクな雰囲気で子育てもしやすそうなイメージのある大阪。
子育て支援制度についても、他地域と同様の支援はもちろん、大阪独自の取り組みである「まいど子でもカード」の利用が普及しているなど、特徴的な点も。
この記事では、大阪府の子育て支援制度の概要や「まいど子でもカード」について、そんな大阪府でもファミリーが多いとされている町とその理由についてご紹介します。
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大阪の子育て支援制度~例:大阪市~
大阪府の子育て支援制度は、基本的に内閣府の「子ども・子育て新制度」にもとづいて行われています。
大阪府の子育て支援制度をご紹介するにあたり、その一例として大阪市の行う支援制度をいくつかご紹介します。
18歳まで子どもの医療費を助成
大阪市ではこれまでも15歳までの子どもの医療費を助成していましたが、平成29年11月診療分から、対象年齢を18歳まで引き上げました。
1つの医療機関ごとに、医療費の自己負担額が1日最大500円までになる制度で、月2回まで利用可能。
院外処方せんで薬局を利用した場合も、容器代など自己負担分以外は費用が不要となります。
病気がちなお子さまや部活やスポーツでよくけがをするお子さまのいるご家庭にとって、かなり助かる制度ではないでしょうか。
児童いきいき放課後事業で、たくましく生きる力を
市内在住の小学校1~6年生を対象に、平日の放課後・土曜日・長期休業日(夏休み・冬休み・春休み)などに市内全ての小学校を開放する事業です。
災害補償制度運営費として1人年額500円が必要ですが、それ以外に費用はかかりません。
「一緒に遊びに熱中する」という体験を通したくましく活きる力をはぐくむことを狙ったこの事業は、育ち盛りのお子さま自身にとっても嬉しい制度ですよね。
参考:大阪市 小学生の放課後:児童いきいき放課後事業 (市立小学校で実施)
塾代助成事業で最大月1万円の助成
子どもの学力や個性、才能を伸ばすため、一定の要件をクリアした対象者に最大月1万円を助成する制度です。
学習塾・家庭教師・文化・スポーツ教室などの登録事業者が行う学校外教育について、費用を助成してくれます。
利用要件は、中学生の保護者で、前年の所得金額が所定の限度額以下であること。
塾代や習い事代は家計を圧迫しがちなので、助成してもらえるのは嬉しいですよね。
詳細については以下の公式HPをご覧ください。
どの自治体の取組みも内閣府の「子ども・子育て新制度」にもとづいていますが、詳細には違いがあることも。
お住まいの自治体の取組みに関しては、各自治体の公式HPをご確認ください。
大阪府独自の便利な取組み「まいど子でもカード」
大阪府独自の取組みとして便利なのが、「まいど子でもカード(関西子育て世帯応援事業)」です。
以下でその詳しい内容をご紹介します。
まいど子でもカードは、18歳未満のお子さまを育てているご家庭を対象に、協賛企業で各種割引や特典が受けられるようになっているシステムです。
子育てを支援する雰囲気を社会全体で盛り上げることを目的に作られました。「まいど子でもカード」という名前は、「子育て世代にとって『私の(my)』『どこでも』使えるカード」「企業・団体からの『まいど』」という意味が込められています。
利用方法は、実施店舗・施設で会員証(カード)やシンボルマークの表示された携帯電話画面を表示するだけ。
受けられる特典は
- ドリンク無料
- 習い事の入会金無料
- 施設の入館料が割引
など、店舗・施設によってさまざまです。
利用には事前登録が必要ですが、PCや携帯から必要事項を入力するか、往復はがきで申し込むだけ。
無料で登録でき、京都府・三重県・滋賀県などの「関西子育て世帯応援事業」(愛称:すくすくかんさい)を実施している別の自治体でも利用できます。
大阪府内での登録者数は約140,000人、協賛企業・団体は約11,000ヵ所(2016年9月末現在)と、以前から広く利用されています。
休日のおでかけや平日の息抜きなど、子育て家庭の方なら幅広く利用できるのではないでしょうか。
詳細はこちらの公式HPをご覧ください。
参考:大阪府福祉部子ども室子育て支援課 まいど子でもカード公式HP
大阪でファミリー層に人気が高いのは吹田市・豊中市・阿倍野区
さまざまな子育て支援制度が整っている大阪ですが、中でも特にファミリーが多いとされている地域があります。
ここでは、ファミリーが多いとされている地域とその理由について、3地区分ご紹介します。
吹田市
吹田市には、行政サービスガイド「すくすく」があります。
これは吹田市の作成しているwebサイトで、教育・保育施設を検索できる「施設検索マップ」、各地域の子育てに関する催しが分かる「催しカレンダー」などさまざまな機能があり、必要な情報を分かりやすく探すことができます。
お子さまの年齢にチェックを入れるだけで今使える制度が分かる、悩み別に相談先が分かるなど、役所や保健センターに問い合わせることなく知りたいことが分かるのは便利ですよね。
また、大学が多く若い世代が引っ越してきても違和感なくなじめるという声も。
遊園地や映画館、ららぽーとが施設内に集まった「EXPOCITY(エキスポシティ)」があるのも、ファミリー人気が高い理由のひとつです。
豊中市
緑や公園が多い一方で、豊中駅から梅田駅まで約10分とアクセスも良いことが特徴の豊中市。
3路線が乗り入れており、ベッドタウンとしても人気が高いのです。吹田市同様、「とよふぁみ」というサービスガイドがあるのも便利な点です。
こちらにはアプリ版があり、携帯電話からいつでも必要な情報にアクセスしやすいのが特徴です。
お子さまの生年月日を登録すると、その年齢に合った情報がプッシュ通知で届くので、忙しい時でもお子さまに合った情報収集がしやすくなります。
大阪市阿倍野区
「大阪の文教地区」として知られる阿倍野区は閑静な住宅街で、名門高校と名高い天王寺高等学校やICT活用モデル校である市立阿倍野小学校があり、教育熱心なご家庭に人気があります。
また、大阪府最大級のショッピングモール「あべのキューズモール」があり、さまざまな買い物がまとめてできるのも人気の理由のひとつです。
区の主催する「地域みまもり隊」が自転車や車で地域巡回や夜間パトロールを行い、子どもや高齢者の安全を守っているのも安心です。
子育て支援が充実・便利な大阪、人気の地区にも注目を
大阪市をはじめ、大阪府では数々の子育て支援制度が行われており、府独自の取組みとしての「まいど子でもカード」は多くの子育て家庭に利用されています。
また、吹田市・豊中市・大阪市阿倍野区など、ファミリー層に人気の地区にも注目です。
大阪府で子育てをされている方、これから大阪府で子育てをされたい方はぜひ参考にされてみてくださいね。
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