習い事は早いうちにはじめたほうがよさそうとは思っていても、費用や送迎の手間もあれば、子どもが興味を持てるかどうかなど考えることも多いですよね。
「うちはどうしよう」と悩んでいる親御さんに向けて、幼稚園の頃から習い事をはじめるメリット・デメリット、人気の習い事など最近の習い事事情、幼稚園内の習い事についてなどまでまとめて紹介します。
幼稚園の習い事事情
「『お子さんの習い事』に関する実態調査」(2020年11月、ママスタまなび/株式会社インタースペース)の調査を参考にいつから始めるか、いくつ習い事をしているかなど、最近の幼稚園の習い事事情を紹介します。
いつから習い始める?
「『お子さんの習い事』に関する実態調査」(2020年11月、ママスタまなび/株式会社インタースペース)によると、最初の習い事をはじめた年齢は、約9割は6歳以下。
とくに3~4歳が43.5%と高く、最も多いようです。
幼稚園入園前の0〜2歳頃からベビー教室や親子教室に通う子もいますが、先生の指示が聞けて動けるようになる3~4歳が一般的に習い事を始めやすい年齢のようです。
いくつ習っているか?
「『お子さんの習い事』に関する実態調査」によると、2つの習い事をしている子どもが最も多く、全体の3割を占めています。
ただし、幼稚園でもまったく習い事をしない子も17.3%(約5.7人に1人)いますが、一方で5つ以上の習い事をしている子も5.5%(約18人に1人)います。
ほぼ毎日習い事をしている子もごく少数ながらいます。
習い事の費用
「『お子さんの習い事』に関する実態調査」の調査によると、未就学児にかける習い事の予算は、半数以上は10,000円以内と考えているようです。
2019年(令和元年)10月からはじまった「幼児教育・保育の無償化」により3~5歳児の保育園や幼稚園の利用料が無償になったことで、より大きな予算を習い事に充てられるようになった家庭もあるでしょう。
習い事のメリットデメリット
幼稚園頃から始める習い事は、子どもの能力を早くからじっくり育めるメリットがありますが、コストがかかるというデメリットもあります。
なぜ習い事をするのか、事前に親の気持ちや動機、リスクを整理しておくと良いでしょう。
メリット・デメリットを把握した上で、子どもが楽しく習い事に取り組めるようにすることが大切です。
幼稚園から習い事をするメリット
幼稚園で習い事をはじめるメリットは多々ありますが、とくに「様々な経験をする機会が増える」ことは大きいでしょう。
成功も失敗もたくさん経験することで、子どもの非認知能力はどんどん伸びていきます。
他にも「視野を広げられる」「小学校の先取りや予習ができる」「興味・関心が広がりやすい」「社会性を養える」などのメリットがあげられます。
子ども自身が得意不得意を意識するより早く、どんなことでも挑戦できるチャンスでもあるかもしれません。
「なんで?」「どうして?」と色々なことに興味を持つ時期に好奇心を満たしてあげる習い事を始めるのも効果的でしょう。
親側の都合としても、小学校入学後より放課後の時間が調整しやすく、より安価でお試しの習い事にトライしやすいという側面もあります。
デメリットはある?
デメリットは、親の負担が大きいということがあります。
送迎や見学などで時間的な負担が予想よりあるという声もあります。
幼稚園児は、親が横で付きっきりである必要はないかもしれませんが、家での練習が必要な習い事は親の声かけが欠かせません。
また、「子どもが自由に遊べる機会が減る」「友達と遊べない」ことがデメリットになる場合もあります。
ピアノやバイオリンなどの習い事も人気ですが、自宅で練習するための楽器の購入を始め、楽譜代や発表会の費用など月謝以外にも費用はかかります。
また子どもの興味が移ってしまったり、先生との相性が悪かったりすると、習い事がストレスになり、むしろ嫌いになってしまう恐れもあります。
幼稚園児に人気の習い事は?
「『お子さんの習い事』に関する実態調査」によると、幼稚園以下の幼児に人気の習い事は、1位がスイミング、2位が幼児向けの通信教育、3位が英語・英会話でした。
自宅でできる通信教育はもちろん、スイミングや英語・英会話も学べる場所が多く通わせやすいことも人気の一因でしょう。
4位はピアノ、5位は体操です。
小学校に入ると習字、サッカーや野球などのスポーツやプログラミングなどを習いはじめる子も多くいます。
習い事ができる幼稚園はどう?
英会話教室やスイミング教室など、幼稚園内で習い事ができる幼稚園に通わせるのも選択肢のひとつです。
「費用が安い」「送迎が不要」「申し込みが簡単」と親のメリットも多くありますし、慣れた環境で親しいお友達と経験するので子どもからすると、挑戦するハードルが低いという良さもあります。
一方で、園内で体験できる習い事はあまり専門的とはいえないことも多いようです。
「人数が多く待ち時間が長い」「休んだ場合の振替日がない」「指導者を選べない」「辞めにくい」「卒園後に続ける場合は他の場所を探す必要がある」などはデメリットといえるでしょう。
本格的に学ばせたい場合や子どもに合わせて環境を整えたい場合は、園外の教室の方がよいでしょう。
まとめ:子どもや家庭に合った習い事を!
習い事は「周りの子がやっているから」「ママ友に誘われたから」などの理由で焦ってはじめるのではなく、子どもの意思を確認し、家庭でのフォローアップ体制なども考えて決めることが大切です。
あまりに初期投資がかかる習い事は難しいでしょうが、そうでなければ「まずはやらせてみよう」と考え、ダメなら辞めてしまうのもアリですね。
思わぬところで子どもの才能が開花するかもしれません。
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