縄跳びは、子どもの代表的な遊びの一つです。
うまい下手はあるにしても、ほとんどの方がいつの間にかできるようになる縄跳び。
何を意識し、どのように練習すれば跳べるようになるのか漠然としていて、うまく子どもに説明できない方も少なくないのではないでしょうか。
実は、縄跳びの教え方や練習法は、教師でも頭を悩ませるポイントです。
子どもに縄跳びを教える際のコツや練習方法を紹介します。
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縄跳びはいつから?家庭で教えた方がいいの?
小学校では体育の授業で縄跳びがありますが、1年生の時点で上手に跳べる子もいれば、まったく跳べない子もいます。
幼稚園や保育園で教わるのか、それとも家庭で保護者が教えるのか、小学校に上がってからでは遅いのかなどが気になるところでしょう。
まずは、何歳くらいから縄跳びができるようになるのか紹介します。
4~5歳頃(年中・年長)からスタート
縄跳びをはじめる年齢は、4~5歳(年中~年長)が適しているとされます。
2~3歳の子どもは、両手で縄を回したり両足で跳び越えたりする動作がまだうまくできず、動作を連結させることも難しい状態の子が大半です。
なかには3歳で10回程度跳べる子もいますが、一般的には、一連の動作が上手にできるようになる4~5歳くらいからはじめるのが良いでしょう。
幼稚園や保育園では年中~年長で縄跳びの縄の用意を求められることが多く、自分で縄を回して跳ぶ遊びをはじめます。
年長になると前跳び、後ろ跳び、かけ足跳びなどができる子も増えてきますが、まだ個人差が大きい時期です。
小学校に入学してからはじめても遅くはありません。
小学校では「なわとびカード」も
小学校では、学習指導要領に沿ったカリキュラムとして授業で縄跳びをおこなうだけでなく、子どもの運動能力の向上などを目的とした運動習慣の形成も大事な指導の一つです。
特に冬は運動する機会が減りやすいこともあり、子どもに日常的な運動習慣を付けさせるために「なわとびカード(縄跳びカード)」を作る小学校も多くあります。
さまざまな跳び方を覚えたり、より多く跳べるように練習したりする必要があるため、保護者のサポートが必要かどうか注意して見守りましょう。
すぐにコツをつかめる子は良いですが、なかなかコツをつかめないときには保護者が教えたり、一緒に練習したりしてフォローできると良いですね。
縄跳びの縄の用意はどうする?
縄跳びの縄やロープにはいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。
子どもや初心者にとって跳びやすいものと跳びにくいものがあることを覚えておきましょう。
一般的にイメージしやすいビニール製の細くて軽いロープは、一見して初心者向きに見えます。
軽くて扱いやすそうなロープが使いやすそうですが、実は力が弱い子どもに最適なのはある程度の重量がある縄跳びです。
昔ながらの布ロープやビーズロープなど、ある程度の重量があるほうが強い遠心力が生まれます。
ゆっくりでも回しやすいため、まずは布ロープやビーズロープで練習するのがおすすめです。
縄跳びが上達してさまざまな技に挑戦できるようになったら、より技を出しやすいナイロンロープやスポーツタイプのロープに替えると良いでしょう。
縄跳びの長さは、縄の中心を両足で踏んだまま両肘が90度に曲がるくらいに調整します。
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初めて縄跳びをする子への教え方と練習方法
子どもに縄跳びを教える際には、まず子どもにとって縄跳びは大人が想像している以上に難しい動きで成り立っていることを理解することが大切です。
自分の体を動かす術も、物を操る術も未熟な子どもに合わせて目線を下げ、一歩一歩進めていきましょう。
(1)両足ジャンプからスタート
幼児や低学年児童にとって、最初の関門は両足での同時ジャンプです。
片足ジャンプになってしまったり、左右のタイミングがズレてしまったりするケースが多くあります。
また、真上にジャンプできずに動いてしまったり、徐々に回転してしまったりする場合もあるでしょう。
縄跳びは両足で同時に真上へジャンプする技術が不可欠なため、まずは両足ジャンプの練習からはじめます。
保護者がお手本を見せたり、子どもの手をとって一緒にジャンプしたりしながら練習しましょう。
前後左右に動いたり回転したりしないよう、地面にバツ印をつけるなど目印を用意するのもおすすめです。
両足ジャンプができるようになってきたら、手拍子や好きな音楽などのリズムに合わせてジャンプする練習もしましょう。
保護者が大縄跳びのように縄跳びの端を持ち、左右に振っているところを跳べるようになったら両足ジャンプの準備は万端です。
(2)片手ずつ交互に縄跳びを回してみる
縄跳びは、左右の縄がバランスよく回転するよう両手で縄の動きをコントロールする必要があります。
そつなく跳べるようになると無意識にコントロールできますが、幼児や低学年児童にとってはけっして簡単ではありません。
両手で同時に縄をコントロールするのは難しいので、まずは片手ずつ縄を回す練習をしましょう。
細かなコントロールが効きやすい利き手からはじめるのがおすすめです。
縄跳びを片手にまとめて持った状態で回し、きれいな軌道が描けるように練習します。
手首を返す動きがスムーズにできているかに注意しつつ、左右どちらの手でもできるように練習しましょう。
(3)両手で縄を持って後ろから前に回す
片手持ちで上手に縄を回せるようになってきたら、実際に縄を跳ぶ練習をしましょう。
両手で縄を持ち、後ろから前に向かって縄を回します。
はじめは目の前の地面を縄で打ち付けるようなイメージで縄を回し、足元に来た縄を両足で跳ぶ、縄を回すを繰り返して一連の流れを理解させましょう。
縄がうまく足元に来ない場合は、前ジャンプで飛び越えても大丈夫です。
徐々にリズムを早め、一連の動作がスムーズに続けられるように練習しましょう。
(4)前に来た縄を飛び越える練習を繰り返す
一連の動きがある程度できるようになってきたら、正しい姿勢を意識します。
拳を握るようにグリップを持つと、親指がグリップに当たらないため縄のコントロールが効きません。
縄跳びのグリップの持ち方は、リモコンを持って親指でボタンを押すときの形、その名も「リモコン持ち」で握るのが基本形です。
五指すべての指の腹がグリップに密着するよう握り、遠心力でブレる縄を親指でコントロールします。
またジャンプ中は、足をくの字に曲げるよう意識させましょう。
なかなか上達しない子の練習方法とコツ
なかなか上達しない場合は、少しアプローチを変えてみるのも大切です。
両手、両足を上手にコントロールしなければならない縄跳びは、上達に個人差が大きく現れます。
子どもの特性に合わせて、苦手な動きを保護者が一緒になって練習しましょう。
縄跳びにおもりをつけてみる
縄跳びを後ろから前にうまく回せないときは、縄の中心に重りを付けると回しやすくなります。
先述したとおり、縄跳びの縄は重いほうが回しやすいものです。
縄が軽いと回すのが難しいため、縄の中心部分に結び目を作ったり、ラップやトイレットペーパーの芯を通したりして重量を上げ、遠心力を強めると回しやすくなります。
縄がぐにゃぐにゃしてうまく操れない場合は、縄のグリップ下から地面に触れない部分を新聞紙で巻くのも一つの方法です。
上達に合わせて、新聞紙を徐々に減らします。
二人跳びをしてみる
ジャンプのタイミングに苦戦している場合は、保護者が一緒にジャンプしてタイミングを教えるのも良い方法です。
まずは向かい合って動きが見やすい状態で練習し、慣れてきたら二人で同じ方向を向いて練習します。
服の裾を持たせたり、「ジャンプ!」と声をかけたりしてジャンプのタイミングがつかめるようにすると良いでしょう。
まとめ:毎日コツコツ楽しく練習しよう
縄跳びは、幼稚園や保育園から小学校まで長い期間にわたって取り組む運動です。
上達や成長スピードには個人差がありますが、練習すれば大半が上手に跳べるようになるのであまり心配はいりません。
家庭用の縄跳びカードを作ってご褒美シールを用意するなど、飽きずに楽しく遊びながら練習できるようにすると良いですね。
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