子どもの寝かしつけで悩む方はとても多く「背中にスイッチがついているんじゃ……」「寝かしつけがスムーズにできたら1人時間も取れるのに……」と辛いこともあるでしょう。
寝かしつけの方法が知りたい方に、子どもがスムーズに寝つけるコツやタイミングを紹介します。
新生児から1歳半頃、2歳〜3歳頃、4歳〜1人寝までと年齢別にまとめているので、子どもの年齢に合わせたものを参考にしてくださいね。
新生児から1歳半頃までの寝かしつけ方法
卒乳頃までが寝かしつけに一番悩む頃ではないでしょうか。
暗くする、静かにする、授乳やミルク、抱っこなどが寝かしつけの定番ですが、個人差があるのでスムーズに寝てくれる子もいれば、全然寝ない子もいます。
なかなか大変ですが、その子に効果的な寝かしつけの方法が見つかるまで、いろいろ試してみてください。
ここからは、寝るのが苦手な子ども向けに、年齢にあった寝かしつけの方法を紹介します。
バウンサーやハイローチェア、バランスボールでゆらゆら
新生児から1歳半頃までは、ゆらゆらと柔らかな振動が効く子が多く、スクワットや足踏みで寝てくれる子もいます。
一定間隔の振動が良いのでベビーカーやドライブの揺れで寝ることもあるでしょう。
特に車のなかでは子どもが大声で泣いても周りの目が気にならないので寝かしつけにはぴったりです。
ただ、車やベビーカーから降ろそうとすると起きちゃうこともあるので注意が必要ですね。
バウンサーやハイローチェア、または親が抱っこしたままバランスボールの上で軽く弾むのが気に入る子もいるようです。
オルゴールや胎内音、子守唄などの音
「赤ちゃん泣きやみ音アプリ」などもあるほどで、何かしらの音や音楽が入眠につながる子もいます。
1回目に効果がなくても毎日同じ時間に同じ音楽を流すことによって、赤ちゃんも「この音=眠たくなる」と認識してもらえることもあります。
オルゴール音やクラシック音楽などが定番ですが、親も好きな曲が良いでしょう。
新生児期であれば、お腹のなかにいたときの音を再現している胎内音の効果が期待できます。
胎内音は、ビニール袋をガサガサしたときの音に似ているので、代用可能ですよ。
お雛巻きやスリーパーなど
新生児はお雛巻きという、お腹のなかにいた頃と近いまるまった体勢で、おくるみやスリーパーなどでキュッと包まれることで安心して眠る子がいます。
お雛巻きはうつぶせ寝になることや、新生児に見られるモロー反射を防いでくれるメリットもあります。
ママの匂いがする服や布、トッポンチーノ(楕円形の小さな赤ちゃん用ふとん)、タオルなどが効果的な赤ちゃんもいます。
ふとんやタオルに、ママの匂いがあり、さらに毎日同じものを使うことで「ここが自分の寝る場所」と認識しやすくなるようです。
トントン、さわさわなどのスキンシップ方法
こめかみや眉間などを撫でる、背中をとんとん、覆いかぶさるなどのスキンシップ、ママの耳や肘、ほっぺたなどを触ると落ち着いて眠る子もいます。
一人ひとり好きなスキンシップは違うので、どのようなスキンシップが好きなのか、表情をみて判断しましょう。
子どもの背中をトントン、手足をさわさわと優しく触れるなどのスキンシップも入眠には効果的です。
背中をトントンするのは、ゆらゆらのような振動で眠気を促すようです。
また、手足をさわさわすることは身体の末端を温め、眠りに入るときの準備になります。
手足への刺激は、脳の神経を刺激することにもつながるといわれ、子どもにとって、大切な刺激になるようです。
2歳〜3歳頃までの寝かしつけ方法
2〜3歳頃になると、卒乳してから昼寝、夜の寝かしつけに苦労することもある時期です。
この頃におすすめしたい寝かしつけ方法を紹介します。
絵本の読み聞かせや音楽
2〜3歳頃の寝かしつけの定番は絵本の読み聞かせです。
寝かしつけにぴったりな絵本は、「静かでゆったりしたお話」「単調な内容」「リズミカルな擬音」「オノマトペが多い」「内容を知っている話」などです。
寝る前には、ワクワクして興奮するような絵本は避けると良いでしょう。
お風呂は早めに、TVやスマートフォンは控えて
子どもたちを寝かしつける前は忙しく、テレビやスマートフォンに子守をお願いすることもあるかもしれません。
入眠の早い子であれば問題はありませんが、寝つきの良くない子の場合は、寝る時間から1時間前にはお風呂を済ませ、ブルーライトなどの刺激を避けると良いでしょう。
クーラーや布団で体温調節も
体温が上がって眠れなくなる子には、部屋の温度を一時的に下げることも有効です。
逆に寝る前は手足をこすってあげて、温めるほうが眠りにつきやすい子もいるのでどちらが我が子にあっているのか、クーラーや布団を使って体温調整してみるといいですね。
4歳〜一人寝までの寝かしつけ方法
お昼寝を卒業し、徐々に一人寝に移行しはじめる時期が4歳ごろです。
たとえば、同室で添い寝をするけど布団は別にする、ぬいぐるみと一緒に寝る、大人は同部屋で座って1冊本を読み聞かせして退室するなど、ステップを踏みながら一人寝に移行します。
ほかにも、進級や小学校の入学などをきっかけに「一人で寝るとお兄ちゃんお姉ちゃんみたいでかっこいいね」などと一人寝を促し、子どもの自立心に任せるのもいいでしょう。
兄弟の寝かしつけは?
兄弟や姉妹の寝かしつけは、年齢差が大きく影響します。
もし、新生児と幼稚園児などであれば夜泣きで兄・姉の睡眠の邪魔になってしまうので一時的に別室にするほうがいいでしょう。
歳が近ければ、兄弟一緒に寝かしつけも可能です。
または、下の子だけを先に寝かしつけをしてそのあと兄・姉が同室で寝ることもできます。
兄弟それぞれが睡眠不足にならないような配慮をしつつ、それぞれに合うタイミングを模索していくと良いでしょう。
まとめ:イライラしない方法が見つかりますように!
どうやっても寝るのが下手で、入眠に時間がかかる子はいます。
この記事で紹介したような方法を試しつつ、その子にあう寝かしつけの方法を根気強く探してくださいね。
しかし、どうしても寝つきが悪い場合、発達などに特性があることがあります。
大人はもちろん、子どももつらいのではないでしょうか。
寝つきの悪い子は思っているよりもたくさんいるので、大変な場合は病院などで気軽に相談してみましょう。
つらいでしょうが悩みすぎず、パパとママと交代し合うなど家庭でも工夫してそれぞれに合う方法が見つかるといいですね。