子どもを保育園に入れるため、さまざまな活動を行う「保活」。情報収集や保育所見学、書類の準備など、やるべきことは山積みです。こんなに大変な活動なのにもかかわらず、特に都市部では希望の保育園に入れなかったり、どこにも入れず定員が空くのを待つ「待機児童」になってしまうこともあります。
そんな保活の裏技として、「待機児童数の少ないエリアの賃貸物件を探し、引っ越す」という方法もあります。この記事では、保活で引っ越す場合のポイントや注意点をご紹介します。
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保育園の基礎知識を知っておく
保活を始めるにあたり、まずは保育園についての基礎知識を一通り知っておきましょう。保育園といっても種類はさまざまで、月々の料金やサービスにも違いがあります。
認可保育園 | 無認可保育園 | 認証保育所 (東京都独自制度) | |
満たしている 基準 | 国の基準 | 特になし | 東京都の基準 |
手続き窓口 | 各自治体窓口 | 各保育園 | 各保育所 |
保育料 | 所得に応じて決定 | 各保育園で決定 (認可保育園より高いことが多い) | 各保育所で決定 (認可保育園より高く無認可保育園より安いことが多い) |
自治体の 保育料補助 | あり | なし | 各園による |
保育要件の 証明書類 | 必要 | 不要 | 必要 |
特徴 | 保育料が安く国の基準を満たしている分、人気で待機児童が多いのが特徴。延長保育や休日保育には対応していない場合がある。 | 保育要件がなく、延長・夜間・休日保育に対応してくれる場合があるが、保育料が高く施設が狭い、外遊びの時間が少ないなどの特徴がある。 | 保育料が安く助成金が出る園もありますが、施設が狭く外遊びの時間が少ないという特徴がある。 |
認可保育園は保育料が安く国の基準も満たしているため人気ですが、入園は難しく待機児童になってしまう可能性もあります。一方無認可保育園は保育料が高めですが、休日・夜間保育や延長保育に対応してくれるなど、共働き家庭に嬉しいサービスもあります。認証保育所は東京都独自の制度で、他にも神奈川県川崎市の「認定保育園」、神奈川県横浜市の「横浜保育室」など、ほかの自治体でも独自の保育園形態が用意されていることがあります。
引っ越す地域を選ぶ際は、候補の自治体の保育園形態がどのようになっているかもチェックしておきましょう。
また自治体によっては、多子世帯の2人目の保育料を半額、3人目以降を無料とする助成制度が用意されています。助成額や条件は自治体によって異なるため、こちらも引っ越し先候補の自治体のHPで確認してみましょう。
待機児童数を確認する
保活のために引っ越しする場合、引っ越し先の自治体にどれくらい待機児童数がいるかをあらかじめ把握しておきましょう。引っ越し先を選べるのであれば、待機児童数がより少ない自治体に引っ越した方が、保活がスムーズになります。
待機児童数は、「待機児童数 調べ方」で検索することでもざっくりとした人数がわかりますが、「○○県 待機児童数」「○○区 待機児童数」と「自治体名+待機児童数」で検索すると確実なデータがわかります。
各自治体のHPに掲載されているデータは毎年度の待機児童数を年齢別(0歳児、1歳児など)に掲載しているものが多く、子どもの年齢と住みたい自治体を照らし合わせて参考にすることで、より正確なデータがわかるでしょう。自治体によっては毎月、定員に空きが出た保育所の中途入所募集をHPに掲載している場合もあるので、定期的に確認しておくと入所のチャンスが巡ってくるかもしれません。
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待機児童数の少ないエリアに引っ越す
引っ越し先候補の待機児童数を把握したら、待機児童数が少ない自治体に引っ越すと認可保育園に入れる可能性が上がります。可能であれば新しい保育所が建つエリアを事前に調べておき、その地域に引っ越すのも、入所できる可能性が上がるでしょう。
今後の転勤や引っ越しの可能性も考え、マイホームを建てるよりも賃貸物件を借りる方がおすすめです。
引っ越す場合、前年の10月までに賃貸契約を結ぶ
引っ越しをする場合は、4月入園の申し込みに間に合うよう、入園前年の10月までには賃貸契約を結んでおきましょう。転入先の自治体の認可保育園に入園を希望する場合は、引っ越し先の賃貸契約書の控えを提出することが多く、4月入園の申し込みに間に合わせるためには、早めに契約書を手元に持っておく必要があります。
5月入園・6月入園などの中途入園に申し込める場合もありますが、中途入園は希望者が多く入園は難しくなってしまいます。引っ越しは早めに済ませておき、余裕をもって4月入園に申し込むことをおすすめします。
まとめ
この記事では、保活で引っ越す場合のポイントや注意点をご紹介しました。
ひと口に「保活」といっても、やることはさまざまです。妊娠中に始めても出産後に始めても、ママへの負担が大きいことには変わりありません。待機児童数が少ない自治体に引っ越すことで保活をスムーズにするのも一つの方法ですが、パパとも分担しあって無理のない範囲で、保活を行いましょう。
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