「賃貸契約の初期費用が高くて払えない」「来月までに賃貸契約の初期費用を準備しないといけない」など、賃貸契約の初期費用に関してお困りの方は多いです。
賃貸契約では、ある程度まとまった金額の初期費用を支払う必要があります。
金額によっては支払うことが難しい場合もあり、お気に入りの物件が見つかっても、入居を断念せざるを得ないこともあるでしょう。
この記事では、賃貸契約の初期費用が支払えない場合の対処法や、引っ越し費用を安く抑えるコツなどを解説します。
賃貸契約の初期費用の支払いでお困りの方は参考にしてください。
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賃貸契約の初期費用を支払えない時の対処法
ここから、賃貸契約の初期費用を支払えない場合の対処法をお伝えします。
分割払いをする
初期費用をクレジットカードで支払える場合、分割払いをしましょう。
分割払いをすれば、一度に大きな支払いをする必要がなくなります。
クレジットカードは、支払額に応じてポイントが付与されることが多く、初期費用が大きくなりがちな賃貸契約に使用すれば得られるポイントも多くなるでしょう。
ただ、賃貸契約の初期費用は現金あるいは銀行振り込みが一般的なため、あらかじめクレジットカードが使えるかどうか不動産会社に確認しておくべきです。
また、分割払いがしばらく続くことによる生活費への影響もあらかじめ計算しておくべきです。
賃貸契約の初期費用を分割払いにする方法に関しては、以下の記事もご覧ください。
>>賃貸の初期費用は分割払いできる?負担を減らす賢い支払い方をご紹介
カードローンを利用する
カードローンを利用して、初期費用を支払う方法もあります。
カードローンの返済を分割でおこなえるため、契約時の大きな出費を避けることが可能です。
ただし、カードローンは比較的高金利であり、支払う総額は必要な初期費用よりも高くなる点には注意してください。
クレジットカードと同じく、分割払いによる生活費への影響も計算しておくべきです。
自治体の助成金に頼る
自治体によっては、賃貸契約の初期費用に対して助成金を出してくれるところがあります。
助成金を利用すれば、必要な自己資金を減らすことができます。
しかし、助成金には厳しい条件が定められているため、自分が助成金を受けられるのか、あらかじめ調べておく必要があります。
また、助成金の有無や条件、金額は自治体ごとに異なるため、他の自治体の条件に当てはまるからといって安心しないようにしましょう。
賃貸契約の初期費用の金額の目安
賃貸契約の初期費用の金額は、地域や不動産会社などによって異なるため一概にはいえませんが、一般的には家賃の5ヵ月から7ヵ月分が目安です。
必要な初期費用に含まれるのは、関東では一般的に以下の9項目といわれています。
- 礼金
- 大家さんに支払う一時金、返金されない
- 敷金
- 家賃の不払い時などに備えて徴収され、退去時には未払い賃料や修繕費を差し引いて返還される
- 前家賃
- 契約した月の翌月分家賃の前払い
- 日割り家賃
- 契約した月の家賃を日割り計算したもの
- 仲介手数料
- 仲介をおこなった不動産会社に支払う手数料
- 火災保険料
- 火災保険に加入するための費用
- 鍵の交換費用
- 玄関の鍵を新しいものに交換するための費用
- 引っ越し費用
- 古い家から家財などを運ぶための費用
- 家具や家電の購入費
- 家具や家電を新たに買うための費用
関西の場合は、敷金と礼金の代わりに、敷金に近い意味合いの保証金と呼ばれる費用の支払いが必要です。
賃貸契約の初期費用の各項目ごとの詳細に関しては、以下の記事をご覧ください。
>>賃貸契約の初期費用は何がある?相場や安く抑えるコツもご紹介!
賃貸契約における初期費用の支払い期限
賃貸契約の初期費用には支払い期限があります。
具体的には、契約日当日までが支払い期限になることが一般的です。
銀行振り込みの場合、営業時間内に支払わないと翌日の扱いとなり、契約日当日の振り込みでは間に合わないことがある点には注意してください。
支払い期限を過ぎてしまうと、手続きに遅れが生じて、希望する入居日に入居できない可能性が出てくるので、資金の準備には気をつけましょう。
引っ越しの初期費用を安く抑える方法
家賃の5ヵ月から7ヵ月分となるとかなりの金額となる初期費用ですが、以下の5項目を活用すると安く抑えられるかもしれません。
家賃が低い物件を選ぶ
賃貸契約の初期費用には、礼金、敷金、前家賃、日割り家賃、仲介手数料など、家賃に比例して変わるものが多く含まれています。
このため、家賃が低い物件を選べば、その分初期費用を抑えることが可能です。
逆にいえば、毎月かかる家賃だけでなく、初期費用も考慮に入れて物件を選ぶことが重要です。
初期費用が低い物件を選ぶ
敷金や礼金、仲介手数料の基準は一律ではなく、物件や不動産会社によって異なり、それらが安いところを選ぶと初期費用を安く抑えられます。
なかには敷金礼金が0円だったり、仲介手数料が無料だったりする物件や不動産会社もあるため、初期費用をできるだけ抑えたいなら確認してみましょう。
仲介手数料無料の賃貸物件に関しては、以下の記事をご覧ください。
>>仲介手数料無料の賃貸はお得?メリット・デメリットと費用を抑える方法
不動産会社に交渉する
敷金や礼金、仲介手数料を値下げしてくれるよう、不動産会社に交渉するのも一つの手です。
特に6月から8月の不動産業界の閑散期に契約をすれば、できるだけ多くの契約を獲得したい不動産会社側が値下げに応じてくれるかもしれません。
一方、繁忙期に当たる1月から3月や9月から10月の契約の場合、契約したい人が多いことから、値下げ交渉は難しいでしょう。
賃貸契約の初期費用の値下げ交渉に関しては、以下の記事をご覧ください。
>>賃貸契約の初期費用の値下げ交渉術!下がる可能性がある項目まとめ
引っ越しが少ない時期を狙う
引っ越し業界の閑散期に依頼すると、引っ越し費用を抑えられます。
一般的に引っ越し業界の閑散期は6月、11月、1月といわれ、特に1月は引っ越しする人が少ないです。
閑散期は、少しでも利用者を増やすため料金が割安になっています。
一方、繁忙期には逆に高くなるため注意してください。
家具や家電製品の費用を抑える
せっかく新しい家に引っ越すなら、家具や家電を新しくして気分を一新したい気持ちはわかりますが、家具や家電の買い換えには多額の費用が必要となります。
元の家で使っていたものをそのまま持ってきたり、リサイクルショップで調達したりすれば費用を抑えることが可能です。
最初は古いものを使い、徐々に新しいものに変えていくことによる変化を楽しむのもいいかもしれません。
まとめ
この記事で紹介してきたように、賃貸契約の初期費用は高額であり、支払いに困ることもあるでしょう。
その場合、分割払いや助成金を利用したり、初期費用が安い物件を選んだりするなどの工夫で、必要な資金を安く抑えることが可能です。
せっかく引っ越しをするなら、初期費用不足で住みたい家に住めないことがないよう、しっかりと知識を身につけてから物件探しをしてみてください。
これから賃貸物件を探す方は、賃貸スタイルを利用するのがおすすめです。