小さい子どもがいるママにとって、幼稚園や保育園の送迎に子乗せ自転車は必需品です。
毎日のように使うものだからこそ、安全第一で乗りこなしたいものです。
子乗せ自転車には、さまざまなルールや法律があることをご存じでしょうか?
何歳から何歳の子どもが、身長や体重がどれくらいまでなら乗れるのか、実はきちんとルールがあります。
この記事では、子乗せ自転車に関する法律や自転車選びのポイントをご紹介します。
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子乗せ自転車に乗せられる子どもの年齢は何歳まで?
子乗せ自転車に乗せられる子どもの年齢は、これまで「6歳未満の幼児」と規定されていました。
6歳の誕生日を過ぎた日から乗せられなくなることで通園に支障が出るため、自転車を送迎に使うママたちにとっては切実な問題です。
しかし、道路交通法施行細則が改正され、小学校入学前までの子どもを乗せられるようになりました。
すでに多くの自治体で法改正が進められているので、現在幼稚園・保育園に通っている子どもはこれまでどおり自転車に乗せることができます。
自転車に子どもを乗せるときの決まり
親子で自転車に乗る姿は当然のように見えますが、本来、自転車の2人乗りは道路交通法で禁止されています。
といっても、道交法で禁止されているのは、大人が2人で乗る自転車であり、子どもを乗せる場合に限り、一定の条件を満たせば例外的に認められています。
どのような条件なら認められるでしょうか。
例外的に2人乗りが認められる条件
例外として自転車の2人乗りが認められる条件は次のとおりです。
- 運転者が16歳以上
- 幼児用座席が設置されている
- 小学校入学前までの幼児
- 幼児用座席は前でも後でも可
なお、幼児用座席が設置されていないにも関わらず幼児を乗せたり、小学生をこっそり乗せたりするのは明確な道路交通法違反です。
上記の条件を満たしたうえで子乗せ自転車を利用しましょう。
子どもを2人乗せたい場合
幼児2人を子ども乗せ自転車に乗せるときも、先述した条件と変わりませんが、それに加えて次のようなルールがあります。
- 幼児1人をひも等で確実に背負って16歳以上の者が運転する場合
- 幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者1人を乗車させ、幼児1人をひも等で確実に背負って16歳以上の者が運転する場合
- 幼児2人同情用自転車の幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者2人を乗車させ、16歳以上の者が運転する場合
つまり16歳以上の人が子どもを「抱っこひもで背負う」か「幼児用の座席に乗せていること」が条件となります。
あくまで背負うことが条件で、抱っこは前が見えにくく危険なため認められません。
また、幼児2人同乗用自転車で前後の座席に子ども2人を乗せて、さらにもう一人おんぶするといった子ども3人が同乗している状態も禁止されています。
※出典:
神奈川県警察|自転車の幼児用座席をお使いのみなさんへ
自転車損害賠償責任保険等への加入
国土交通省は、ここ数年で自転車による重大事故が相次いで発生したことから、自転車事故被害者救済のため自転車損害賠償責任保険等への加入を義務付けるよう都道府県に要請しています。
これは各自治体の条例として制定されるもので、保険への加入が「義務」なのか「努力義務」なのかは都道府県によって異なります。
お住まいの自治体ではどちらのルールになっているのか、国土交通省の「自転車損害賠償責任保険等への加入促進(2020年10月1日現在の情報)」で確認してみましょう。
子どもにヘルメットを着用させる努力義務
子ども乗せ自転車に乗る子どものヘルメット着用に関して、道路交通法第63条の11では次のように規定しています。
児童又は幼児を保護する責任のあるものは、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるように努めなければならない。
「努めなければならない」とあるとおり、ヘルメットの着用は「義務」ではなく、「努力義務」として扱われています。
しかし、神奈川県警の調査によると、令和2年中に自転車幼児用座席同乗中の幼児が死傷した主な部位のうち頭部が32.6%と最多で、3割以上の幼児が自転車事故で頭部を負傷していることがわかります。
子どもの安全を守るためにもヘルメットは着用しましょう。
また、幼児用座席にシートベルトがある場合は、正しく着用することでより安全に走行できます。
子どもは前と後ろどっちに乗せる?
子乗せ自転車の幼児用座席は、前と後ろのどちらに乗せるべきでしょうか。
子どもの体格や年齢に応じて、前乗せと後ろ乗せを使い分ける必要があります。
双方のメリットとデメリットと目安となる子どもの身長・体重も併せてご紹介します。
前乗せ
子どもを前に乗せると親の視界に入るので安心感があります。
親の声も聞こえやすく、会話もしやすいかもしれません。
一方で、雨風を直に受けるポジションでもあり、防寒対策や雨風対策は欠かせません。
寒い時期はブランケットを用意し、専用のレインカバーも準備しましょう。
また、子どもを前に乗せて自転車を走行する場合、手や頭に視界を遮られるので、前方によく気をつけなければなりません。
なお、前の座席に乗る子どもは身長100㎝以下、体重15kg未満、1~4歳未満を推奨しています。
ただ、2~3歳くらいを過ぎると前の座席は窮屈になり後ろの席に移行することが多いようです。
子どもの成長に合わせて移行する時期を決めると良いでしょう。
後ろ乗せ
子どもを子乗せ自転車の後ろの座席に乗せると、前の座席のときと比較して視界を遮るものがなくなるので、走行しやすくなります。
また、座席の高さが前の座席よりも低く、子どもの乗り降りで抱っこするときに後ろの座席のほうがよりスムーズです。
ただし、自転車を走行中に子どもの様子がわからず、子どもにとって親の声が聞き取りにくくなるため会話がしづらくなるデメリットも。
親の言うことを聞いてしっかりとつかまり、大人しく座っていられる子でなければ心配が残るかもしれません。
なお、メーカーでは身長115㎝以下、体重22kg未満の子の利用を推奨しています。
年齢は先述したとおり、小学校入学前まで認められています。
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安全な子乗せ自転車を選ぶポイント
実際に子乗せ自転車を購入する前に知っておきたいポイントをご紹介します。
乗せる人数
子どもを1人だけ乗せる場合は、先述した前乗せと後ろ乗せの特徴を参考に、どちらのタイプを選ぶか決めると良いでしょう。
子どもを2人乗せる場合は「幼児2人同乗基準適合車」のシールが貼ってある自転車を選びます。
これは子どもを2人以上乗せられる設計になっていることを証明するものです。
前と後ろに幼児用座席を設置できれば、普通の自転車でもいいわけではないので注意しましょう。
電動アシストの有無
自転車に乗る距離や地形によって電動アシストの有無を検討します。
例えば、走行するのが近所のみで平坦な道が多い場合や、子どもを2人乗せる予定がない場合は電動アシストなしでもいいかもしれません。
反対に、長い距離を走ることが多かったり、坂道が多かったりする場合や子どもを2人乗せる場合は電動アシスト付きがおすすめです。
ただし、電動アシスト付きは自転車そのものが大変重いため、購入前に試乗して乗り心地や使い勝手を確かめておくことをおすすめします。
BAAマークの有無
BAAとは自転車協会が独自に定めた「自転車安全基準」をいい、これを満たした自転車にBAAマークのシールが自転車に貼り付けられています。
BAAはJIS規格をベースにJISにはない項目も含めてより厳格な基準値を設けています。
丈夫なフレーム、明るいライト、明るい反射板、しっかり止まるブレーキなど、安全性の高い自転車の目印になるので、自転車選びの際はBAAマークのついたものを選びましょう。
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まとめ
子乗せ自転車のルールと、選ぶときのポイントをご紹介しました。
こうしてみると自転車に関する決まりやルールは意外と多くありますね。
しかし、子どもの安全を守るために必要なものととらえるといいかもしれません。
子どもの安全を守るのは親の責任です。
きちんとルールを守って正しく、かつ快適に自転車走行できるといいですね。
子ども乗せ自転車を選ぶ際にぜひ参考にしてみてください。
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