幼稚園や保育園で年中さん・年長さんとなる5歳児は、心身の成長を感じられるシーンもたくさん見られます。
しかし「もしかして、うちの子って肥満……?」と心配になる瞬間もあるかもしれません。
「まだ成長期を迎える子どもなのだから、少しくらい体重が増えても大丈夫」という声もよく耳にしますが、子どもの肥満を放っておくと大変なことになる可能性もあります。
この機会に、5歳児の平均体重や肥満の指数を確認してみませんか?
子どもでも取り組める肥満解消法も解説していますので、心配な方はぜひこの記事を参考にしてください。
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子どもの肥満を放置する危険性
5歳の子どもであっても、肥満の放置はさまざまな危険性をはらんでいます。
その一つが大人と同じように生活習慣病のリスクがあることです。
肥満の状態が続くと、2型糖尿病や脂質異常症、脂肪肝、高血圧、動脈硬化などを引き起こす可能性が高まります。
子どもでも動脈硬化は進行するため、心筋梗塞や脳卒中がおこりやすい身体となっていくのもリスクです。
日常生活では睡眠時無呼吸の原因となるほか、骨折や関節のトラブルの懸念、運動能力が著しく低下するおそれも否定できません。
さらに子どもの肥満は大人の肥満へ結びつく危険性もあります。
これらのことから子どもの体重は気にかけておき、肥満なら放置せず早めに対処しなければなりません。
5歳児の平均体重
現状を確認するためにも、ここで5歳児の平均体重を確認してみましょう。
5歳児の平均身長 | 平均身長時の標準体重 | 5歳児の平均体重 | |
---|---|---|---|
男の子 | 111.6cm | 19.4kg | 19.4kg |
女の子 | 110.6cm | 18.9kg | 19.0kg |
※出典:
【R2保健(確報)】肥満・痩身傾向児の算出方法について
人がもっとも健康的に生活できるとして認定されている標準体重は、身長によって異なります。
日本成長学会のホームページには、0歳から18歳まで・性別ごとの成長曲線(横断的成長曲線/身長・体重 SD曲線)を閲覧できます。
子どもの身長と体重を測ったら、5歳の縦軸上で身長・体重の位置をそれぞれチェックしてみましょう。
もっとも上のラインよりもはみ出てしまうようであれば、標準より数値が大きいということになります。
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肥満?標準?カウプ指数による判定方法
5歳の子どもが肥満なのではないかと心配になった際、成長曲線と一緒にチェックしてほしいものがカウプ指数です。
カウプ指数とは?
カウプ指数とは、満3歳から5歳までの乳幼児の発育を数値化してチェックするための指数です。
大人のBMIと同じく、身長と体重から肥満なのか、やせぎみなのかといった判断ができます。
計算方法も大人のBMIと同様ですが、肥満などを判定する基準は異なります。
子どもの発育には個人差もあるためカウプ指数だけで判断せず、あくまでも目安としてとらえるようにしましょう。
前項で紹介した成長曲線と併せて総合的に肥満の度合いを判断できます。
成長曲線だけでは状況がよくわからないときに参考にしてください。
カウプ指数の計算方法と判定
カウプ指数を算出する計算方法や判定の基準は以下のとおりです。
▼カウプ指数の計算式
カウプ指数=体重(㎏)÷(身長(cm)×身長(cm))×10
▼カウプ指数の判定基準
カウプ指数 | 判定 |
---|---|
14以下 | やせぎみ |
15~17 | 標準 |
18以上 | 太り気味 |
5歳でもできる肥満解消方法
5歳の子どもが肥満ではないかと考えられる体重の目安がわかりましたね。
そこでここからは、5歳児でも可能な肥満解消方法を3つ紹介します。
家族みんなで規則正しい生活をする
もし子どもが夜型の生活をしているのであれば、早寝早起きをする生活へとあらためるのも肥満解消の方法です。
というのも、寝不足で朝食をしっかり食べられないと、つなぎでおやつを口にしてしまう場合あるため。
おやつを食べるとその影響で昼食や夕食を食べられなくなり、体重が増える……という悪循環にも陥りやすくなります。
子どもの生活リズムを整えるためにも、ぜひ家族みんなで規則正しい生活を目指しましょう。
親子で取り組めば子どものモチベーションをキープしやすくなります。
親の夜更かしでつい子どもも遅くまで起きていてしまう、という状況も防げるでしょう。
まずは家族みんなが食事を規則正しく取る生活を目指してくださいね。
お菓子・ジュースを控える
子どもへお菓子やジュースを与える機会が多い場合は、量や内容を見直しましょう。
市販のお菓子やジュースはカロリーが高い商品も多く、体重の増加と直結してしまいます。
食事と合わせるとカロリーオーバーになるケースも珍しくありません。
「日本人の食事摂取基準」策定検討会の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、5歳児の1日の推定エネルギー必要量は男の子で1,300kcal、女の子で1,250kcalです。
このうち、おやつで補いたいカロリーは10~20%ほど。
だいたい130~250kcal程度です。
おやつのカロリーがこれより多い場合は控えるようにし、エネルギー補給は食事を中心にしましょう。
楽しく体を動かす
肥満を解消するには年齢問わず適度な運動も欠かせません。
できるだけモチベーションを維持するためにも、子どもが自分から楽しく続けられる運動により組むと良いでしょう。
5歳であればスイミングやダンスなど、さまざまな習い事から選ぶのも手段の一つです。
また習い事に限らず外遊びを増やしたり、親子で散歩したりと、体を動かす方法はたくさんあります。
雨続きで外で遊べないときは、室内の運動場や遊び場を活用してはいかがでしょうか。
生活のなかに自然と運動習慣を取り入れられれば、気軽に楽しく運動を続けられるため、少しずつ体重も減っていくでしょう。
まとめ
子どもだからといって肥満を放置してしまうと、近い将来、重大な疾患を抱える可能性もあります。
5歳の子どもの体重が気になる際は、成長曲線やカウプ指数で肥満の度合いを確認してみましょう。
もちろん、小児科の指導(場合によっては治療)を受けるのも一つの方法です。
気がかりがある際は早めに受診してくださいね。
子どもの肥満解消のコツは、家庭みんなで取り組んでいくことです。
規則正しい生活、お菓子・ジュースの制限、運動習慣作りに取り組む際は、子どもだけに任せず、ぜひ親も一緒におこないましょう。
「ママやパパと一緒で楽しい」そんな経験が、5歳の子どもの健やかな体作りへ直結するに違いありません。
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